お住まい拝見+
2024年1月26日更新
[お住まい拝見+]大工の技光る和室|クロトン設計
本紙の巻頭コーナー「お住まい拝見」や「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から・2024年1月」より転載)
大工の技光る和室
1月26日号「コの字形で採光・通風◎」
Hさん宅/クロトン設計
コの字形をした建物で、夫妻の時間も個人の時間も大切にできるHさん宅。Hさんが三線を弾く和室には、大工の手仕事が詰まっている。
中でも、格子がアーチ状に上っていくような形の「折り上げ天井」は、昔ながらの技術を使って造られたもの。施工した新垣工務店の新垣太志さんは「最近は和室を造る機会がほとんどない。今回、造らせてもらったことで、若い職人に技術を伝えることにもつながった」と話す。
ほかにも、三線をきれいに収納できる棚や、汚れにくい押し入れ扉の引き手など、さまざまな工夫がちりばめられている。
床の間の隣に作りつけられた棚。三線や楽譜、資料類をきれいに収納できる
撮影/比嘉秀明 取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1986号・2024年1月26日紙面「今月の表紙から・2024年1月」より掲載