お住まい拝見+
2023年1月27日更新
[お住まい拝見+]五感に楽しい素材と自然|建築設計工房paraya
このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2023年1月」より掲載)
五感に楽しい素材と自然
畳スペース。廊下との仕切りに花ブロック、壁の一面にはレンガを使用する
1月6日号「庭とつながる開放感」
Oさん宅/建築設計工房paraya
どの部屋も庭に面して開き、室内にいながら外を間近に感じるOさん宅。建材の持つ風合いと、光・風・水を感じる工夫が満載だ。
畳スペースと廊下を仕切るのは花ブロック。圧迫感なく、庭からの光と風も取り込む。壁の1面はレンガ張りにし、照明による陰影も楽しめる。キッチンは、木製の引き戸で背後のパントリーを目隠し。ルーバー状なので閉めても風が抜け、見た目もスッキリしている。
テラスに設けた水盤に加え、雨の日は雨どいから庭に流れ落ちる水滴を生かす仕掛けで、風情ある空間を演出する。
キッチン。背後に設けたパントリー奥の壁=写真中央奥=には、対面にある畳スペースと同じレンガを使用している
玄関からテラスの水盤を見る。水面の揺れや水音が心地よい
雨水が芝庭に植わった鉢入りの砂利に流れ落ちる仕掛け。雨の日も楽しい
引き戸を閉めれば目隠しになる。ルーパー状なので圧迫感がなく、来客も気兼ねなく迎えられる
撮影/泉公(ララフィルム) 取材/比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1934号・2023年1月27日紙面
「今月の表紙から 2023年1月」より掲載