お住まい拝見+
2020年12月25日更新
[お住まい拝見+]美観のカギ 造作&収まり計算
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年12月」より掲載)
美観のカギ 造作&収まり計算
吹き抜けから光巡らせ/(有)K・でざいん/Hさん宅より
「結構、物は多い方だと思う」と話すH邸だが、家の中はすっきりした印象。それは、造作収納がたっぷりあることにも起因する。造作の良さは、動線や必要量に合わせて設置できること。H邸は、キッチンや家事室、書斎などに天井いっぱいの収納棚が設けられていて、「使い勝手がいい」とHさん。
統一感のある空間を作れるのも造作の利点。各個室の机、寝室の化粧台などは白壁に合わせて白で統一され、明るい印象だ。化粧台は鏡を隠すロールスクリーンまで造り付けられている。また、各居室のエアコンは表から見えないよう造作家具の中に隠されているほか、仏壇もピタッと収まっている。表に出るものを少なくする工夫で、美観が保たれていた。
2階・寝室の化粧台。化粧台や収納、鏡を隠すロールスクリーンまで造り付けられている
キッチン収納も白で統一。大きな食器棚があり「物が多い」というH邸だがすっきり暮らしていた
1階・家事室は収納たっぷり。収納も机も造り付け。上部収納(ルーバー部)にはエアコンが収まっている。白で統一されており狭い空間ながら窮屈さはない
仏壇がすっきり収まっている1階の和室
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1825号・2020年12月25日紙面「今月の表紙から 2020年12月」より掲載
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この記事のキュレーター
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- 東江菜穂
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。