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2017年11月23日更新

県産本やムック本に高値|気になるコト調べます!

11月上旬、タイムス住宅新聞社はうるま市の社屋に別れを告げ、那覇市のタイムスビルに移転した。引っ越しに際し、不要になった本・約3千冊を古本買い取り業者に査定してもらった。値が付いたのは154冊で価格は3870円だった。どんな本が売れて、どんな本が売れなかったのか、業者のアドバイスとともに紹介する。


 

県産本やムック本に高値

移転にあたり古本3千冊を業者へ売却
売れた本、売れなかった本の差は?

辞典や雑誌は値付かず

積み上げられた本は、ゆうに3千冊を超えるであろう。約4時間の査定を終え、値が付いたのは154冊。買い取り価格は3870円だった。
値段が付く本が少なかった理由は、本の種類にあった。
会社で資料として使っていた本のため、実用書や辞典、雑誌(月刊誌・週刊誌)がほとんど。買い取りをした「本わか堂」の島袋徳明さんは「実用書は頻繁に新しいものが出るので、古い(出版から3年以上たっている)ものは買い取りにくい」と説明する。さらに「入門編が多いのがネック。深いところまで突っ込んでいる中級・上級者向けのものの方が値がつきやすい」と説明する。辞典は需要が伸び悩んでいるので買い取りづらいという。また、週刊誌は基本的に買い取っていないそうだ。
売れたのは県産本や、中級者向けの実用書など。県産本は「県外にも需要がある。発行部数が少ないという希少性も価格に反映されている」と話す。雑誌の中でも一定のテーマを掘り下げたムック本にも値が付いた。ムック本は「時勢に即したもの」「需要が多そうなもの」だと値が付きやすいという。今回売れたムック本は、更年期対策やおせち料理特集などだった。


約3千冊の本を4時間ほどで査定
 

状態よりもまず内容

本の状態はというと、カバーは付いているが黄色く変色したり折り目が付いているものも多かった。意外にも島袋さんは、「もちろんキレイに越したことはないが、内容が良ければ私たちがキレイにして販売する」と語る。一番大事なのは内容(需要があるかどうか)で、状態は二番目。「状態が悪いから売れないだろう」と決め付けず、まずは業者に査定してもらうのが良いようだ。
蛍光ペンで線を入れてあったり、ふせんを貼っている本もあったが、「実用書は、線が入っている方が喜ばれたりする。買い取りできるかは、やはり内容次第」と話す。ただし、大手業者は「書き込みがあるものは買い取らない」との基準を設けている場合もあるので注意しよう。
大した額にはならなくとも、ただ捨てるよりはずっと良い。本の処分に困っている方、まずは業者に査定してもらってみては?


私たちにも内訳が分かるよう、買い取り価格ごとに本を並べてくれた
 

値が付いた本の内訳

5円×30冊=150円(県産本など)
10円×52冊=520円(写真集など)
20円×30冊=600円(県産本など)
30円×20冊=600円(ハードカバーの小説など)
50円×6冊=300円(歴史書など)
100円×15冊=1500円(中級者向けの実用書など)
200円×1冊=200円(美術書)


計154冊(3870円)


こんな本は売れず。。。
実用書の中でも、入門編は新しいものが次々に発売されるので買い取りしにくいそうだ。

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編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1664号・2017年11月24日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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