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2016年10月14日更新

大型が美しい[フィカス・アムステルダム]|植物と器で楽しむ Interior green⑦

インテリアグリーンを楽しむコツと上手な育て方を、プランタドール代表の新城圭吾さんがレクチャー。枝ごと垂れる姿が美しい「フィカス・アムステルダム」は、樹形のいい大鉢を取り入れるのがオススメだ。

枝ごと垂れる姿が美しい

大型が美しいフィカス・アムステルダム

Q.フィカス・アムステルダムってどんな植物?​
160センチ以上の樹形がオススメ 日照が多少弱くても大丈夫
クワ科フィカス属の植物です。正式には「フィカス・アムステルダムキング」ですが、流通名は「フィカス・アムステルダム」が一般的。生産者や私たち業界内では、さらに省略し「アムス」と呼んでいます。気になる方は花屋さんやグリーンショップで「アムスありますか?」と尋ねてみてください。通な方だと思われて、「おっ!」と店員さんの態度が変わるかと思いますよ(笑)。
新芽は明るいライトグリーンの葉で、細長く枝ごと下に垂れる姿が美しい観葉植物です。その美しさを最大限に発揮できるサイズは、160センチ以上だと個人的には思います。実際、中鉢・小鉢サイズで美しい樹形に出合った記憶がなく、今回ご紹介するサイズも全て160センチ以上の物になります。
フィカス・アムステルダムは、存在感のあるメーンツリーとしてインテリアに取り入れる事をオススメします。一般的な室内の明るさはもちろん、多少日照が弱い場所でも取り入れ可能です。サッカー選手で例えますと、視野が広く、長短織り交ぜたパスでゲームを組み立てる元ドイツ代表のエッフェンベルクといったところでしょうか。
空間に取り入れることで、存在感がある中にも安心感を与える品種かと思います。

Q.育てる上で気を付けたいことは?
乾燥・病害虫に強い 落葉しにくいのも魅力
室内の日当たりが良く、風が通る場所が適しています。乾燥に強く耐陰性もあり、病害虫にも強いです。よほど水やりを怠らない限り葉が落葉しないのも魅力の一つです。
水やりの頻度は、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりあげます。空気中の乾燥による葉の乾きや病害虫の誘因防止に、霧吹きで葉の表裏にも水を吹きかけます。
成育も旺盛のため、1~2年以内で鉢底から根が出てくることがあります。それに伴って、今まで元気だったのに急に葉が落ち出したり、葉色が悪くなったりすることがあります。その場合は、鉢底を確認してみましょう。鉢底から根が出ていたら、出ている根をカットしてワンサイズ大きい鉢にサイズアップし、用土も新しく植え替えすることにより成育状態が改善されます。


細長い葉が枝ごと下に垂れる姿が美しいフィカス・アムステルダム

 

大鉢で存在感出して

家具と器 素材を合わせて

約1.8メートルサイズを一般住宅のリビングに配置した例。エアコン下への設置だったため、機器に重ならないような樹形をセレクトしました。白を基調とした空間。画像には写っていませんが、テーブルやソファの素材が手編みのラタン製ということもあり、器も手編みの人工ラタン製を合わせ統一感を出しました。

スッとした樹形で重さ軽減

約2メートルサイズを一般住宅のリビングに。長めのキッチンカウンター横にある高窓に葉が重なるぐらいの植物をご希望でしたので、全体の葉のボリュームで空間が重くならないように配慮。スッとした樹幹で、程よく上部に枝葉がある樹形をセレクトしました。鉢は壁色と同系色のベージュ系で濃淡をつけることで、温かみを出しました。

曲がりでエアコン避ける

某CAFEへの設置。こちらも希望箇所がエアコンの近くだっため、機器を避けるように曲がりのある樹形をセレクト。お客さまの目線に枝葉などがかからないよう、高さのある器を合わせて樹形を生かしました。

大空間には2メートルサイズ

約2メートルサイズを某お土産品店へ納品。エアコンの近くへの設置が希望だったため、乾燥にも強く、落葉しにくいフィカス・アムステルダムを選択しました。週1回の水やりとメンテナンスで、1年経過した現在も新葉を展開し、元気に成長しています。

こぼればなし
県産植物 商空間や家庭のインテリアに

大きいサイズが魅力的なフィカス・アムステルダムですが、沖縄で生産されているにも関わらず、写真のような特大サイズが県内に流通する事はほぼありません。本土からの注文はバイヤーが来沖して直接見て、仕入れをするのが主な方法。その分、価格は跳ね上がりますが、それでもということで海を渡るのが現状です。
特大サイズは、商業施設やホテルなどの吹き抜け部分などにドカーンと置くだけで空間が締まり、洗練されます。もっと県内でも特大サイズの植物を商業施設やホテルなどで、たくさん活用してほしいと切に願います。
県内で生産されている素晴らしい植物には、本土に出荷されて、地元で見てもらえてない品種がたくさんあります。インテリア雑貨や家具にこだわりを持つように、インテリアグリーン、アウトドアグリーンにもこだわりを持ってくださる人が増えると、より素晴らしい植物が県内に流通すると思います。

 

執筆・提案
しんじょう・けいご/PLANTADOR代表。「花屋Ru-ga」で植物についての基礎・応用を学び、2009年に独立。14年に浦添市大平に販売店舗「PLANTADOR Segundo」をオープン。主に植物の室内コーディネート、住宅の植栽、植物販売などを手掛ける
 
『週刊タイムス住宅新聞』Interior green<7> 第1606号 2016年10月14日掲載

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