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2024年11月22日更新

「命の循環」を絵に表現|山川マサコさん((一社)えほんチャームタッチ協会代表理事)|家々人々[151]

優しい色彩や言葉で織りなす作風が人気の絵本作家、山川マサコさん(55)。制作した絵本やカードに、心理学やコーチングの知識を融合させたセラピーや、セラピストの育成にも力を注ぐ。活動に込める思いや日々の暮らしについて話を聞いた。

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「命の循環」を絵に表現

1968年、愛知県出身。ベビーマッサージ講師を経て、アートセラピスト。2017年、絵本とタッチケアを融合させた「えほんチャームタッチ」を、18年には「チャームカード」を考案。19年、「(一社)えほんチャームタッチ協会」設立。代表理事就任。20年、沖縄移住。絵本『メディテーションタッチ』を共著で出版。


■絵を描くことは幼少期から好きでしたか?
それは全然なくて、絵を描くようになったのは6年ほど前から。もともと絵本の読み聞かせをしながら、ベビーマッサージを指導していたのですが、著作権を気にせず活動するために、自分の絵本を出したいと描き始めたのがきっかけです。2年くらいかけ、たくさん描いた絵をカードにして並べたとき、後に出版した絵本の土台となるストーリーが浮かびました。

4年前から「小さな絵本展」に参加していていますが、第15回開催という節目にフライヤーのデザインも担当させてもらいました。

■その絵に込めた思いは?
テーマは「命の循環」です。来年は終戦から80年。私の祖父はその戦争で亡くなっているので、戦争や平和に対する思いがすごくあるんです。それで、戦争で亡くなった人や、生まれては消えていく命たちに対しての思いを込めました。絵を通して浄化や慰めを提供したいと考えています。

アートは見る人の心にアプローチすることができる。私は自分の描いた絵をカードにして心理学とコーチングの知識を融合させた新しいアートカードセラピーも行っています。絵を見た印象や感じたことを、それぞれの心模様と照らし合わせ整理していくと、自分では気がつきにくい思考パターンや、怒り、不安、悲しみなどのネガティブな感情、やりたいことを無意識に自分でブロックしていることに気づくことができるんです。自分らしく生きる未来へとシフトチェンジするお手伝いがしたい。そのセラピストの育成にも力を注いでいます。

■創作やオンライン講座の開催など自宅で過ごすことが多いと思いますが、気をつけていることなどありますか?
環境がすごく大切だと思っているので、家を整え、良いエネルギーで満たすことを大事にしています。良い気は作品や相手にも伝わるのではないかと思うんです。

また、すぐ近くの海まで散歩に行くなどゆったり過ごす時間を大切にしています。


■今後の目標は?
現代は、生きづらさを感じていたり、やりたいことに自分でブロックをかけていたりする人がすごく多いと感じています。アートを通し、その人らしく生きていけるお手伝いを今後もしていきたいです。


現在の住まい

15年ほど前に建てた2階建ての家に家族と暮らす。以前は周辺に緑が多く、自宅から海に沈む夕日を眺め、近所で飼っているヤギが遊びにきたりとのどかな一帯だった。近年は開発が進み「少し残念」と山川さん。

絵本展開催中!
11月22日(金)~24(日)、那覇市の県立博物館・美術館で「My piece Art Project」主催の「小さな絵本展」があり、フライヤーデザインを担当しました。ご来場お待ちしています!
 
◇    ◇    ◇
 
 ホッ と空間
猫が邪魔する作業部屋
保護猫3匹を飼っている山川さん。「制作に集中していると、邪魔するように猫たちがやってくるんです。猫を飼っている人なら分かる、あるあるエピソード。それがかわいいんですよね~」と目を細める。

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行 週刊タイムス住宅新聞
第2029号・2024年11月22日紙面から掲載

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