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2022年7月8日更新

プロジェクター①|イマドキ ホームシアター&オーディオ入門編⑤

今回は、ホームシアターの主役「プロジェクター」について説明します。スクリーンに画像を映すAV機器ですが、専門的な単位や用語も多くて「選ぶのが難しい」という声をよく耳にします。そこで今回は、プロジェクターに関する専門用語や、選び方について説明します。

イマドキ
 ホームシアター&オーディオ入門編⑤ 


「解像度」「コントラスト比」「ANSIルーメン」
プロジェクター選びの三要素
 
プロジェクターとは
映像をスクリーンなどに投影するAV機器。価格はピンキリだが「家庭で使うホームシアターであれば10万円~」と當山さん


 ホームシアターの主役 
ホームシアターの醍醐味(だいごみ)は、映画館さながらの大画面で楽しめること。テレビも大型化をたどってますが、大スクリーンは迫力が違います。

スクリーンに画像を映すのがプロジェクターです。ホームシアターの主役と言っても過言ではありません。今回は、プロジェクターについて説明します。



①解像度

解像度とは、画素数を表し、高ければ高いほどきめ細かな画像になります。その規格で最近、よく使われる言葉に「HD(ハイビジョン)」「4K」「8K」があります。

HDとは画素数が1980ドット×1080ドットあります。4Kとは3840×2160ドットの画素数があり、ハイビジョンの4倍、細やかな画像ということになります。ちなみに「K」という記号は1000の単位を表します。8Kはさらにその4倍の解像度を誇ります。



②コントラスト比

コントラストとは「白(最大輝度)」と「黒(最小輝度)」の差(輝度比)を言います。

「100000:1」「15000:1」などと表記され、数値が高いほど、明るいシーンから漆黒のシーンまでメリハリの利いた映像となります。逆にコントラスト比が低い場合はピントがボケたような映像となってしまします。



③ルーメン(lm) 

プロジェクターの明るさを示す重要な用語で、高いほど明るくなります。

3000lmと500lmでは通常は3000lmの方が明るいのですが、実はこのルーメンという単位、これまでメーカーそれぞれの基準で表記しており、数値通りの明るさではない場合もありました。「3000lmと表記されているのに暗い」という苦情やトラブルなどもありました。

そこで、最近は「ANSIアメリカ国家規格協会」が決めた、「ANSIlm」を用いることが多くなってきました。このANSIlmは一定の基準で測定をするため、メーカーが違っても比較が数値で容易にできるようになりました。「lm」については、設置場所や状況に応じて最適な数値が異なります。右記を参考になさってください。



設置場所や用途のごとの選び方


ホームシアター専用ルーム
専用ルームは、かなり暗くすることができるので、②のコントラストは200000:1程度と高めにし、③の明るさは2000ANSIlm以上が良いと思います。①の解像度は4K対応であれば、映画館にも引けを取らないでしょう。

リビング兼用シアタールーム
ある程度は暗くできると想定して③の明るさは、2200~3000ANSIlm程度はほしいです。②のコントラストも100000:1くらい高めにして、①の解像度は4Kであれば満足のいく映像が楽しめるはずです。



会議室などの多目的ルーム
あまり暗くすることができない、もしくは会議やプレゼンなどに使う場合は、①の解像度と②のコントラストよりも③の明るさ重視。3000ANSIlm以上を確保することが必要です。





とうやま・ひろと/アバック沖縄店長。40年以上、オーディオやホームシアターの仕事に携わる。県内で手掛けたホームシアターは700件以上。好きな映画はレオン、ブレードランナー、グラディエーター。
◆アバック沖縄店 那覇市銘苅323-1
☎098・943・9178


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1905号・2022年7月8日紙面から掲載

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