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2021年6月11日更新

[沖縄]おうち時間を充実|プール編(下)

当連載ではコロナ禍で増えた「おうち時間」を楽しむ提案をします。テーマは前回に引き続き、「自宅プール」。今回は、設置場所や安全管理、維持費などについて(株)クロトンの下地鉄郎さんが説明します。

 自宅プールの導入事例 
庭や屋上に設置

前回までは自宅プールが増えている背景や楽しみ方、設置場所や維持管理について説明した。プール編の最終回となる今回は、実際の導入事例を紹介する。

中古住宅を購入し、庭に6㍍×4㍍のプールを設置(本島北部)


裏庭プールで、友人家族ともに楽しむ

セカンドハウスとして購入した中古住宅の庭に、親子で楽しめるプールを造りたいという依頼。既存塀と樹木で囲われた日当たりのいい裏庭に設置することになりました。水深1.1㍍のプール躯体の半分を地中に埋める形で設置。さらに庭側の掃き出し窓の高さに合わせ、地面より60㌢高い位置に木製デッキを張り、プールサイドとしています。

物件購入時の裏庭

工事の様子①

工事の様子②

新居の屋上に6㍍×3㍍のL字プールを設置(本島中部)

3階建て鉄筋コンクリート造の新居の屋上にプールを設置。「ほかにはないプールにしたい」という要望から、日本ではまだまだ珍しい透明なアクリル板をプール壁の一部に採用しています。建物は別荘のように使う予定で、民泊計画も予定しています。建物の企画・設計・施工はスリースターズ㈱、アクリル板は専門業者の協力のもと設置しました。


外側の壁の一部をアクリルパネルにした。水中から外の景色が見える。L字型の奥は子ども用の浅瀬

自宅の庭に6㍍×3㍍のプールを設置(本島南部)

広い庭があり、そこにプ―ルを設置。モダンな建物外観にマッチさせたいという希望でしたので、石工事の専門デザイナーの協力を得て設計・施工。ラグジュアリーなプールが完成しました。 

   
夜はライトアップされ、底のモザイク柄が   プールを楽しむ様子
キラキラと揺らめく

 

まとめに…

一部をアクリル板にする以外にも、外縁から水を落し、縁が存在しないかのように見せて空や海との一体感を演出する「インフィニティプール」、循環ポンプを利用して噴水やジャグジー機能を持たせたプール、温水装置を設けたオールシーズン対応のプールなど、さまざまな楽しみ方があります。水のある時間を楽しむ設備や手法は今後、進化していくでしょう。

おうち時間を充実させる自宅プールは、家族や特別な人とのコミュニケーションを深めていくものでもあると思います。プールに関心のある方、導入を考えている方にとって、この記事が健康的で快適なプールライフを実現するヒントになれば幸いです。




[沖縄]おうち時間を充実|(株)クロトン代表取締役・下地鉄郎
執筆者
しもじ・てつろう/浦添市の(株)クロトンの代表取締役。2016年より、家庭用プールの施工実績世界ナンバー1の「デジョユプール」のデジョユジャパン・パートナーとして、県内でさまざまな家庭用・施設用プールを手掛ける。
電話=098・877・9610
https://croton.jp/poollife_okinawa
 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1849号・2021年6月11日紙面から掲載

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