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2021年3月26日更新

観賞も収穫も一挙両得|メイクマン 2021 春のガーデニングセミナー

「春のガーデニングセミナー」(主催・沖縄タイムス社、タイムス住宅新聞社、協賛・(株)メイクマン)が3月13日と14日、メイクマン浦添本店で開かれた。ガーデニングショップ「庭のおくりもの」を営む北めぐみさんがポタジェガーデンの作り方を、「わかば種苗店」の照屋清司さんがフルーツ(フィンガーライム)の育て方を説明した。

育てて食べよう! ハーブと花のポタジェガーデン

観賞も収穫も一挙両得

ポタジェの作り方を教える北さん(右)。「この植物が成長するとどんな背格好になるか、知っているとうまく寄せ植えできます」と話す


枝垂れる植物を手前に

「ポタジェ」とは野菜と花を混植するフランスのガーデンスタイル。「狭い庭を効率的に利用するので、日本にもピッタリです」と北さん。

セミナーでは9種のハーブや野菜、花を寄せ植えした。「背が高くなるコリアンダーやルッコラなどは奥に植えましょう」。ワイルドストロベリーなど枝垂(しだ)れたり、横に広がる植物は手前に配置。隣り合う植物は直線上ではなく「互い違いになるように配置した方が根が伸びても邪魔になりにくい」と説明する。

3~5時間は日に当たる場所におき、水やりは土が乾いたらたっぷりと。「鉢から水が滴り落ちるくらいあげましょう。3月~10月は夕方に水やりしましょう。日中は暑いので植物がムレてしまいます」

間引きや切り戻しをしながら収穫を楽しめるのがポタジェの魅力。「花が少なくなってきたら3分の1程度残して思い切ってカットしましょう。また元気に花を咲かせてくれます」と説明した。
 


 

フルーツを育てよう! フィンガーライム&フルーツパパイア

手をかけ実り楽しむ

フィンガーライムの育て方を説明する照屋さん。「まめに観察、手入れをすることがおいしい実を付けるポイント」


せん定して病害虫防ぐ

手塩にかけて育てた果実の味はひとしおだろう。照屋さんは「果樹は難しい印象もあると思うが、挑戦して収穫の喜びを感じてほしい」と話す。

セミナーで紹介したのは、オーストラリア原産の「フィンガーライム」の育て方。〝フルーツキャビア〟とも呼ばれ、つぶつぶの果肉と爽やかなかんきつ味で人気上昇中。「みかんと同じく酸性土壌を好みます。水はけが悪いと根腐れを起こすので注意しましょう」

適正に水やり、追肥をしながら「せん定して日当たりや風通しを良くしてあげれば病害虫を防ぎ、花芽が付きやすくなります」

植え付けから2~3年で収穫できるそう。「受粉をしなくても果実を付ける性質があり、8月~10月、12月~1月が収穫時期」と話した。

ほかにもフルーツパパイアの育て方を資料で説明した。

フィンガーライムの苗を植える際は、まず鉢底に軽石を敷き、土を鉢の3分の1程度入れる。苗の根を崩さないように鉢の中央におき土を被せる


◆フィンガーライムの管理方法◆

(水やり)4月~6月は午前中1日1回。7月~10月は午前・午後の1日2回。11月~3月は2、3日に1回。梅雨時期は水をやり過ぎないように注意。根腐れや過湿によって病気やナメクジが発生する恐れがある。

(せん定)2月~3月上旬(開花直前)に行う。他の枝を影にするような混み合う枝を根元からせん定する。内向きの枝、下に垂れている枝もせん定する。ただし、昨年伸びた枝の先端に果実が実るため、新しい枝を勢いよく伸ばしたい場合を除き昨年伸びた枝はそのままにしておく。

 

メイクマン イチ押しアイテム



家庭菜園で使う肥料や病気対策の薬は、できるだけ安心・安全なものを使いたい。メイクマンでは、酢の力で害虫と病気の防除をする「やさお酢(1ℓ・900円)」や、ヤシ油とでんぶんなどを原料にした殺虫殺菌剤スプレー「カダンセーフ(1ℓ・880円)」などを販売している。

また、有機肥料を50%配合した「ゴールデン有機化成肥料(300グラム・128円)」も人気。北さんは「野菜にも花にも使えます。この肥料は1カ月1回、ひと握りくらい入れればOK」と話した。
 

フィンガーライムの苗(15cmポット)3980円。かんきつ類なので、沖縄の気候に適していて育てやすい。販売期間は、冬季を除く3月〜10月。メイクマン全店舗で取り扱っていて、在庫がない場合は取り寄せも可能。※価格はすべて税込み(鉢は別売り)
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「メイクマン 2021春のガーデニングセミナー」
第1838号・2021年3月26日紙面から掲載

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