【自分でつくる庭】山原の緑を借景に 開放感あふれる庭|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

家づくりのこと

庭・garden

2020年8月7日更新

【自分でつくる庭】山原の緑を借景に 開放感あふれる庭

vol.7 このコーナーでは、施主自ら楽しみながら作った庭を紹介する。今回は本部町伊豆味のそば屋「森の家」。オーナーが庭から建物、テーブルや椅子まで手作りしているそうだ。

店舗兼住宅&庭 ほぼ一人で手掛け
沖縄そば「森の家」(本部町伊豆味)


やんばるの山の中にある沖縄そば店「森の家」の庭。植栽はもちろん、庭にある野外ステージ(写真中央)や池などもオーナーの新崎さんが手作りした


涼やかな風吹くテラス
 本部町伊豆味の山の中腹。オーナーの新崎勝典さん(63)が25年かけてコツコツ作り上げた、店舗兼自宅と庭がある。
 
入り口ではヘゴやフウリンブッソウゲ、タニワタリなど沖縄らしい植物が出迎えてくれる。高い枝や大きな葉が奥を目隠し、先への期待感を高める。アーチをくぐると一気に視界が開ける。野性味あふれる庭木とやんばるの山々が一体化し、パワーと開放感あふれる景色が広がる。


深い軒の下、庭を望むテラス席が人気


 「一番の特等席です」と案内されたのは、深い軒が影を作るテラス。取材に訪れたのは気温30度を超える真夏日だったが、街中とは違う涼やかな風に汗がスーッとひいていく。室内はオープンで、テラス席までひと続きになっていてクーラーは無い。「こんなに涼しいのだから要りませんよ。それより、この空気と景色を存分に楽しんでもらいたい」との思いを形にした。


森の中の小さな水族館
耳を澄ませば、チロチロと涼やかな水音がする。新崎さんお手製の池だ。「やんばるの源流をイメージして作った。昔から、植物も好きだけど金魚などの魚を飼育するのも好き。そして廃材を利用してものづくりをするのも大好き。その全部をこの店には詰め込んだ」という。

廃材を利用して手作りした池。右奥の植栽の間から水が流れる。「やんばるの源流をイメージした」


 テラス席のテーブルの中では、金魚が泳いでいる。「面白いでしょ?廃材の太い塩ビパイプを半分にカットして、『水槽カウンター』を作ったんです」。

テラス席には金魚が泳ぐ「水槽カウンター」もあり見どころたくさんだ

 水槽やガラス瓶を利用し、水草やコケを育てる「テラリウム」もちりばめて涼やかさを演出している。「『森の中の小さな水族館』というイメージで空間作りをしています。完成度はまだ6割ですね。常連さんには『来るたびに新しいものが出来ている』と言われます」と笑う。
 約800坪もある広い敷地。2週間ごとに芝を刈り、草木の手入れもほぼ一人で行う。次々浮かぶ、ものづくりのアイデアも形にしたい。「だからね、定休日の方が疲れる(笑)。でも作りたい物もいっぱいあるんですよ」と笑顔で話した。  
      
建物内は約8メートルの天井高がある。庭から涼しい風が入りクーラーが無くとも涼しい

庭から店舗を見る。建物は緑に覆われてまさに「森の家」という雰囲気
      


沖縄そば「森の家」※水・木曜定休
本部町伊豆味743ー3
電話0980・47・7810
(インスタグラム)morinoie418 


編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1805号・2020年8月7日紙面から掲載

庭・garden

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
東江菜穂

これまでに書いた記事:190

編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

TOPへ戻る