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2018年11月30日更新

わが家は安全? チャートで確認|知ってる? 耐震化

「『わが家であと何年、安心して暮らせるのか』。住宅の老朽化が進むにつれ、不安を抱く人は多い」とNPO沖縄県建築設計サポートセンターの西里幸二理事長。そもそも、住宅の安全性はどう判断すればいいのか?わが家は大丈夫か? 相談先の情報と合わせて話を聞いた。

耐久性と耐震性が必要
「建物は、耐久性と耐震性の二つが確保されてはじめて安全と言える」=図1参照=と西里理事長。


耐久性とは柱や梁、壁など主要構造部分を形づくる建材の強度のこと。外壁塗装などのメンテナンスは、この「耐久性」を維持するためのものだ。一方、耐震性とは、地震が発生した時の揺れに耐えられる度合いのこと。構造部の建材強度に加え、建物のしなやかさや形状、劣化具合から総合的に判断する。「メンテナンスをしているから安全と勘違いしている人は多いが、メンテナンスと耐震性は別物。例えば定期的に外壁塗装などのメンテナンスを行っていてコンクリートや鉄筋は健全でも、そのコンクリートで作られた柱が細かったり柱内部の鉄筋の本数が少なければ、大地震に耐えられず『耐震性能が低い』となる」と説明する。

下のフローチャートで簡単に安全性をチェックできるので、活用してみて。



簡易診断 受付中
耐震性が確保されているかを判断する基準の一つが、1981年(昭和56年)に施工された新耐震基準以前の建物かどうか。旧耐震基準=図2=で建てられた住宅は「大地震では倒壊の恐れがある」として、国は耐震診断を勧めている。耐震性が低いと判断された場合は、耐震補強を行ったり建て替えるなどの手立てがある。とはいえ耐震診断や耐震補強には費用が掛かるのも事実だ。そこで旧耐震基準で建てられた住宅を対象に、1万円でおおよその耐震状況が分かる「簡易診断」を、県が実施している。「診断は建築士でもある簡易診断技術者が行う。気になる点はそこで相談してみるのも手」。申し込み受け付けや相談は、サポートセンターが窓口となっている。


過去の大地震の死因で上位に上がっているのが、柱が上階を支えられずに落ちてきて建物がくずれ、圧死するケース。甚大な被害をもたらした9月の北海道地震同様の地震が、沖縄に今日おこらないとも限らない。わが家は安全か? まずは家族で確認しよう!
 

編集/徳正美
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1717号・2018年11月30日紙面から掲載

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