特集・企画
2018年10月12日更新
第32回 沖縄県トータルリビングショウ 講演会「片付け・防災・琉球風水まで」
2018年10月19日~21日に、沖縄コンベンションセンターで開かれる「第32回沖縄県トータルリビングショウ(主催・沖縄タイムス社、タイムス住宅新聞社)」。講演を行う大湾かよこさん、稲垣暁さん、横川明子さんにポイントを聞いた。
2018年10月20日(土)、21日(日)コンベンションセンター会議棟
10月20日(土)
大湾 かよこさん
40歳から始める幸せなシニア生活のためのお片付け
先を見据えた片付けを
久しぶりに実家に帰り「物が増えたな」と感じることはありませんか? 「人は年を重ねるごとに片付けが苦手になっていく」ことに気付く方が増えています。
「生前整理」が浸透し、定年が迫ってきたのでそろそろ…と思い立ったものの何から手を付けていいか分からない、70歳を過ぎたころには、もったいなくて捨てられない、という声も多いもの。片付けには気力も体力も必要です。セカンドライフに入る前に人生の見通しをつけ、物の持ち方や片付け方を見直しましょう。
40~50代は、「物を手に入れる時は始末まで考える」「物と情報は分けて考える」ことが大切。そうして片付けられるようになると、探し物に費やす時間が減り、生活がグッと楽に。さらにその積み重ねが、愛着ある物に囲まれた暮らしやすい住まいと豊かな老後につながります。講演会ではそのための考え方を事例を交えてご紹介します。ご自分に合った「とっかかり」を見つけるヒントにしていただければうれしいです。
看護師を経て片づけのプロ・ライフオーガナイザーに。2015年、み.Lifeを設立。現在、発達障がいやため込み症、高齢者などの片づけを専門的に支援するCDスペシャリスト/ADDスペシャリストとして活動
2018年10月20日午前10時30分~正午、会議棟B1、無料、定員200人。
10月20日(土)
稲垣 暁さん
沖縄のひと・まち・風景を守る防災
生きる力を身に付ける
3・11以降、防災の意識が高まっています。災害は自然環境と、暮らしを維持するためのハード整備や情報伝達・避難システムといった社会環境が、せめぎ合った結果として起こります。防災は「自然×社会」の両輪で考えていかなければなりません。
「ひと・まち・風景」を災害から守るには、ひとりひとりが「生きる力」を身に付け、自然と社会に働きかける必要があります。社会環境づくりが絆創膏なら、生きる力づくりは、ケガや病気に強い体質を作るために摂取する“ビタミン”や“漢方薬”のようなもので、防災の原動力となります。
自然と共生してきた沖縄の伝統的な暮らしや、近年の大災害を乗り越えた人々が生活の中で生み出した知恵や創意工夫は、生きる力のお手本です。そこから生きる力の身に付け方を考え、現在の防災で最も求められている「確実に脱出できる自宅づくり」「絶対に火を出さないまちづくり」「風景を守る地域理解」の方法を一緒に考えます。
神戸市生まれ。災害・孤立貧困ソーシャルワーカー(社会福祉士・防災士)。県中部圏域子どもの貧困対策支援員、沖縄国際大学非常勤講師など。地域共助の実践やNHK防災番組で講師を務める
10月20日午後4時~同5時、会議棟B1、無料、定員200人。
10月21日(日)
横川 明子さん
心が美しく健康になる琉球風水の空間プロデュース術
空間づくりの軸を知る
新築や模様替えなどに琉球風水を役立てたい場合、家具のレイアウトやアロマの使い方といった方法論に目がいきがちですが、最も大切なのは、先人たちが「なぜ風水を大切にしてきたのか」という風水の本質や、現代に生きる私たち自身が「どんな暮らしをしたいのか」を知っていること。それらを知ることで、自分が求める空間の方向性を自分で導き出せるようにするのが、琉球風水の空間プロデュース術です。
セミナーでは、空間デザインの方向性を出すプロセスとして、住宅の内側と外側の両面からアプローチ。生活習慣や暮らし方など「内側の運用状況」と、建築、インテリアなど「外側の物質環境」を照らし合わせ、不調和の原因を分析していく琉球風水の考え方をお伝えします。
風水の本質を理解すれば、あふれる情報や方法論から、本当に自分に必要なものが選び取れ、家造りの際も、担当者により質の高い依頼ができるようになります。
自分の空間を整えるための風水は意外と簡単。琉球風水の考え方を学んで自分で空間づくりができるようになった事例も紹介しますので、ご期待ください。
風水空間プロデューサー・琉球風水師。「自己実現と豊かさの調和」をテーマに、自分が求める空間の方向性を自分で導き出すための風水空間プロデュース術を学ぶことができる。「ロンジェ風水アカデミー」総長
10月21日午後1時30分~同3時、会議棟B1、無料、定員200人。
こども絵画コンクール
入選作品180点を展示|会場賞の投票も
県内の小学生から住んでみたい家の絵を募集した「第3回こども絵画コンクール」(主管・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)には442点の応募があった。
厳正な審査を経て決定した入賞作品12点と、入選作品168点をトータルリビングショウの会場(会議棟B)に展示する。
ことしも面白い家がそろっている。フルーツの家や空飛ぶ家、お菓子の家など、見ているだけでワクワクするような力作がズラリ。期間中は来場者が決める「会場賞」の投票も実施する。投票&アンケートに協力いただいた方には、くじ引きでステキな商品をプレゼントする。
昨年の展示会場の様子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1710号・2018年10月12日紙面から掲載