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2025年12月5日更新
沖縄本島で11月に起きた断水を教訓に アウトドアショップ店員、改めて貯水法を考えてみた|アウトドア×減災㉜
那覇市にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、「貯水」について。11月24日に発生した断水を教訓に、改めて考えてみました。

貯水方法をアップデート
ビニール袋をポリタンク代わりに

ビニール袋に水をためる場合は、袋を二重にしましょう。そしてふたがしっかり閉まるタイプのクーラーボックスに入れて保管することをおすすめします。また、丈夫なリュックに二重にした袋を入れると給水所などからの持ち運びにも便利です
まず飲料水を確保
11月24日、沖縄本島のほぼ全域で断水が発生しました。私は、家族や友人からの「断水するみたいよ?」というLINEメッセージでその事実を知りました。
断水までそんなに時間もない状態でしたが、あわてずに状況を確認し、まずはストックしている飲料水が家族人数分あるか確認しました。
そして、キャンプなどで使用するジャグ(キーパー)に水をためてキッチンに配置しました。いつまで断水になるのか、その時はまだはっきりしていなかったため少し多めに備えておこうと思い、そのキーパー二つに加えて浄水器付き水差しや、煮沸できるようにやかんにも水をためておきました。
合わせて浴槽には、トイレで使用するための水を家族がためてくれていました。
見直される「浴槽貯水」
私が住んでいる地域は一度も断水することなく、翌日には解除となりました。飲料水も開封する事はありませんでした。キーパーなどにためていた水は調理や食器洗いに使用しましたが、最も量があった浴槽の水の活用にとても悩みました。調べてみると、最近は「断水時、浴槽に水を張らない方が良い」という考え方もあるようです。
その理由として
①小さな子がいる場合は溺水事故につながる恐れがある
②時間がたつと、ためた水に細菌が増殖し不衛生
③地震などの災害時は、排水管などが破損している恐れがあり水を流すのは危険
(集合住宅などでは、ためた水が下階へ漏水する可能性もある)
などが挙げられるようです。「浴槽に水をためる」という従来の防災常識は見直されつつあり、ポリタンクなどで小分けにして衛生的に備蓄する事が推奨されています。
しかし、今回の断水ではそのポリタンクも品切れになったというニュースがありました。ポリタンクがない場合には、ごみ袋を二重にして水をためるという方法もあります。安定させるためにクーラーボックスや段ボールなどに入れると保管しやすいです。
12月1日は「防災用品点検の日」です。関東大震災が起きた9月1日のほか、季節の変わり目となる3月1日、6月1日、12月1日の年4回制定されています。今一度、防災用品を点検してみましょう。以前に当連載で紹介した水を使用しないシャンプーや歯磨き、防災トイレなども備えておくと、断水時に活躍すると思います。
「断水」の備えに
口腔ケアグッズや携帯トイレも

当連載(26)「非常時の口腔ケアの知恵」(2025年6月6日号)では無水、または少ない水でオーラルケアができるグッズやケアの仕方を紹介した。タイムス住宅新聞のWEBサイト(こちら)から読める

当連載(29)「意外と忘れがち 携帯トイレの備え」(2025年9月5日号)では携帯トイレの使い方を確認した。タイムス住宅新聞のWEBサイト(こちら)から読める
※当連載の過去記事をすべて見ることができます。これまでの記事はこちらから。
執筆者プロフィル

よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。
那覇市曙1-8-10
電話=098・866・5365
https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2083号・2025年12月5日紙面から掲載










