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2021年12月24日更新

[鳩さんのつぶやき]⑧|大家、入居者との信頼関係大切に|沖縄県宅地建物取引業協会

沖縄県宅地建物取引業協会の広報啓発委員会のメンバーが、日々の業務で感じた、よもやま話をつづります。
協力/沖縄県宅地建物取引業協会

鳩さんのつぶやき⑧ 

協力/沖縄県宅地建物取引業協会


(有)中央住研代表取締役
沖縄県宅地建物取引業協会会員
中部地区業者会理事



大家、入居者との信頼関係大切に

父の代から沖縄市美里・美原地区で不動産業を営み、ことしで39年。地元を中心に賃貸管理を担っています。

ひとくちに管理業務といっても、入居募集から契約、退去後のリフォームまで多岐にわたりますが、特に入居者からの「困った」の声は暮らしに直結するため待ったがきかないことも多いものです。那覇で知人と飲んでいた最中に「水が出ない」と連絡が来た時も、タクシーを飛ばして事務所から脚立を取って駆けつけ、屋上の貯水タンクを点検。備品ごと交換しなければならなかったことから、朝の忙しい時間帯に入居者が慌てずに済むよう、事情を書いた名刺を夜のうちに各戸に配布。翌朝一番で業者を呼んで修理したこともありました。

修繕は直せば問題は解決しますが、一筋縄ではいかないのが入居者間の「音」のトラブル。人によって感じ方が違う上、一度気になりだしたら余計にうるさく感じてしまうからです。比較的多いのは、上の世帯の物音がうるさいという声です。上の方にその声は伝えますが、人が住んでいればある程度の生活音は仕方のないもの。あるときはオーナーさんに相談し、吸音用の敷物を購入して上の階の方に使用していただいたことも。同じアパートで空き部屋が出た際は、そちらに移動してもらったこともありました。

互いに納得してもらった上で問題解決に至るには、私たち管理業者が中立な立場で誠意を尽くすのはもちろんのこと、日頃からオーナー、入居者の双方と信頼関係を築いておくことが何より大切です。長期入居者のお子さんやお孫さんがアパートを探しにいらっしゃる時などは、そうした地道な努力が実を結んだと、うれしく感じる瞬間でもあります。

入居者間トラブルは「正解がない」といわれるだけに、宅建業協会のメンバーに相談できたり、法律面で困った際は協会提携の弁護士に相談できるのはとても心強いもの。これからも協会主催の研修会などに積極的に参加し、家主さま、入居者さまから信頼される管理業者目指し、努力していきます。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1877号・2021年12月24日紙面から掲載

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