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2016年9月15日更新

第30回沖縄県トータルリビングショウ併催事業|こども絵画コンクール③

小学生を対象に家の絵を募り、10月14日(金)から開かれる第30回沖縄県トータルリビングショウで展示・表彰する「こども絵画コンクール」。審査員を務める建築士の下地鉄郎さん(41)、蒲地史子さん(33)、小学校教頭で絵本作家の金城明美さん(55)に、こども絵画コンクールに期待すること、子どもたちへのメッセージなどを聞きました。

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◆審査員に聞いた 子どもと家
-子どもにとって家はどんな存在だと感じているか?
 下地  うちの子どもたちは、絵本の「三匹のこぶた」が大好き。物語を通して家に守られているという感覚があり、安心するよう。子どもは、家族と一緒に過ごせる家への思いが強い気がします。

 蒲地  家は子どもを取り巻く環境の一つ。家族が笑顔になれる家が子どもにとっても居心地がよく、楽しいと思える空間なのだと、感じています。

 金城  子どもは家の中で、人との関わり方や考える力、記憶や知識などを養っています。家によって子どもは育つと言えるでしょう。


-「こども絵画コンクール」に期待すること。
 金城  児童にあったらいいなと思う家を描いてもらったら、出来上がった絵を友だちと説明し合ったりして、とても楽しそうでした。想像することは思考を促します。教育現場でいま重視されているのが、考えることを伴う対話を大事にするアクティブラーニング。今回のテーマはその教材にピッタリですね。

 下地  いまの子どもたちは、ゲームなどを通して想像力は伸びている気がしますが、自分の手を動かして何かを作るとなると頭の中のイメージと手が追いつかず、もどかしそう。絵を描くことは、想像したものを自分の手で形にするいい訓練になると思います。

 蒲地  子どもの絵を見ることで、その子が家の何にワクワクしているのか、どんなことに幸せを感じているかを親御さんに感じてもらって、暮らしに取り入れるきっかけになればうれしいですね。

-子どもたちへメッセージを。
 下地  家族や身近な人と一緒にやって楽しいことを想像すると、物語が広がって描きやすいと思う。ほかのお友だちの絵を見て、感じて、話すのも楽しい。ぜひ家族で展示会にも来てほしい。

 金城 今回描いた絵が、将来の自分の家づくりの原点になる体験になるかもしれません。小学生のときに思い描いたワクワクする空間を、大人になったとき一つでも取り入れられたら楽しいですよね。

 蒲地  自分がワクワクすることって想像がしやすいので、楽しみながら描くのが一番!描いた絵が、子どもたちにとって未来のタイムカプセルになったら面白いですね。



蒲地史子さん
かまち・ふみこ 1982年、兵庫県生まれ。一級建築士。2012年に㈱久友設計に入社。アンダー40設計競技で、13年、14年に最優秀賞を受賞。ことし、第2回沖縄建築賞一般建築部門正賞と新人賞を受賞した。


下地鉄郎さん
しもじ・てつろう 1975年、浦添市生まれ。㈱クロトン代表取締役。一級建築士。2004年に弟・洋平氏とともに、建築士事務所クロトンを設立。新築のみならず中古住宅流通にも力を注ぐ。4児の父。


金城明美さん
きんじょう・あけみ 1961年、北中城村生まれ。西表島上原小学校から教員をスタート、現在は泡瀬小学校教頭。絵本作家でもあり、著書に「つるちゃん」「ユイタとアガイのわったぁ家~」などがある。


ことし初めて開催する同コンクールは、沖縄県内の小学生に自由な発想で住まいの絵を描いてもらい、居心地の良い住環境を考える機会を創造することが目的です。テーマは2つ
今、どんな家で過ごしているかを描く「大好き!ぼく・わたしのおうち」と、住んでみたい家を描く「あったらいいな、こんな家」。どちらかを描いて応募しよう。小学生のみなさんからの楽しい家の絵の応募を待ってます。締め切りは、9月26日(月)まで

詳しい応募方法はコチラをご覧ください

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