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2023年10月13日更新

スペインタイル広めたい|知財 この人あの会社⑪

スペインタイルは洗練されたデザインが特徴。宜野湾市の(有)パンテックコーポレーションは、そのスペインタイルの輸入販売会社として全国に名をはせている。代表の山内直幸さんが「世界の優れた製品を紹介し、心と生活が豊かになる居住空間づくりのお手伝いをしたい」という思いで1995年に創業しショールームを構え今年で28周年。2019年には社名ロゴを商標登録してブランディングを行っている。

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パンテックコーポレーションのロゴと「PANTECH」の文字の組み合わせを結合商標として登録。パンテックブランドを前面に押し出して事業展開してきたことが奏功し、認知度も上がった。オレンジのロゴは「P」「T」「C]を散りばめつつ、沖縄本島のデザインになっている(右上が北部、左下が南部)
 
 (有)パンテックコーポレーション 山内直幸さん 

スペインタイルに魅了され

スペインはアントニオ・ガウディ、ピカソなど数多くの芸術家を育み、美と伝統を育んできた。

そして、ヨーロッパの中でも特にタイルに適した土や粘土、鉱石が産出される。長いタイル製造の歴史をもち、タイルの製造量、輸出量ともにヨーロッパでナンバーワン。最先端のデザインや製法技術でつくり出される高品質のスペインタイルは、地中海の優しい風とおだやかな日差しを感じられる独特の表情がある。繊細で気品高いデザインはまさに芸術品だ。

山内さんは大学卒業後、商社マンとして勤務していたときにスペインタイルと出合った。その美しさに一目ぼれし、パンテックコーポレーションを創業。今ではスペインタイルの有名ブランドであるパメサ、エルバルコ、エコセラミックなど七つのメーカーの日本総販売元となっている。
 
スペインタイルらしい地中海柄のタイル。エルバルコ社の「スタッコ」
スペインタイルらしい地中海柄のタイル。エルバルコ社の「スタッコ」
 
石のようだが、これもタイル。質感をリアルに再現している。リアロンダ社の「ディーバ」
石のようだが、これもタイル。質感をリアルに再現している。リアロンダ社の「ディーバ」


会社ロゴを商標登録しブランド化

「PANTECH(パンテック)」とは、「PAN(広い)」「TECH(テクノロジー)」を合わせた造語で、「世界の優れた技術を日本の皆さまに届けたい」という山内さんの思いが込められている。その「P」「T」「C」を散りばめ、沖縄本島をイメージしてデザインしたオレンジ色のロゴマークと「PANTECH」の文字を結合商標として2019年に登録した。

商標とは事業者が自己(自社)の取り扱う商品・サービスについて、他人のものと区別するために表示するマークで、特許庁が登録要件を満たすと判断すれば商標登録できる。登録することで、他人が同じまたは似た商標を登録したり使用することを排除でき、会社のブランディングなどに重要な役割を果たす。

山内さんはこのPANTECHというブランドを前面に押し出して積極的な事業展開を続けてきた。それが功を奏し、今では、「スペインタイルならパンテック!」といわれるほど同社のブランドが認知されている。

「高品質のスペインタイルをメーカーから直輸入することでコストを抑えている。お客さまから、『落ち着く生活空間を演出してくれた』、『わが家を訪れた友人がスペインタイルに魅了され帰っていく』などの喜びの声に接することがやりがい」と話した。

問い合わせは(有)パンテックコーポレーション
宜野湾市大山6-45-10 電話=098・890・5567
http://www.pantech.co.jp/








[執筆者]
原田昭明(はらだてるあき)
1962年、新潟県出身。大学卒業後、特許事務所勤務。2017年、沖縄県発明協会に入職、INPIT沖縄県知財総合支援窓口を担当。
 
 information 

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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1971号・2023年10月13日紙面から掲載

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