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2022年9月30日更新

[沖縄]建築系学科がある専門・専修学校|即戦力を育成 需要も高い

ここでは、過去に本紙で特集した建築系学科がある学校紹介特集(工業高校編、専門・専修学校編)をもとに、各校の特徴などを紹介する。

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建築系学科のある専門・専修学校の生徒は、建築関係の仕事に就くことが目的。そのため、実務に即した知識や技術、資格を得られる授業が多い。例えば県内にある3校の場合だと、主なカリキュラムとして、建築の基本を学ぶ「建築計画」、建て方を学ぶ「建築施工」、製図ソフトの使い方を身につける「建築CAD演習」などがある。

実践的な授業により業界の「即戦力」を育てるため、建築会社や設計事務所からの求人が多く、就職率100%をアピールする学校も多い。

ただし、学ぶ範囲は建築に限られるため、月に1~2回開かれるオープンキャンパスに参加して自分の興味に合っているか確認した方が、途中で脱落するのを防げるという。


独自の割引制度あり

生徒の多くは普通高校出身だが、「専門用語を分かりやすい言葉で説明する」「夏休みに補習するなど、分からないところを復習できる時間を設けている」など、どの学校も配慮している。

学費は、初年度(入学金含む)が約85万円~約130万円、2年次が約70万円~約100万円となっており、国公立大学と比べると高め。

しかし、各学校で独自の割引制度もある。例えば、早めの入学申し込みで入学金が割引になったり、きょうだいや家族が同学校にいる場合の家族割引などがある。そのほか各種奨学金や教育ローンの利用もできる。気になる点は各学校に相談を。


◇      ◇      ◇


パシフィックテクノカレッジ(建築学科)

◆設計だけでなく、施工の知識や技術も学べる。施工実習では、道具の使い方を学びつつ、木造の骨組みを組み立てるなどして、職人の技術や気持ちも学ぶ。実際の現場を理解し、即戦力になれる。
◆卒業生からの呼び掛けで現場見学なども実施。
◆幅広い分野をバランス良く学べるので、目指す仕事の幅も広い。

※オープンキャンパスは毎月開催。10月22日(土)、11月19日(土)。

過去の進路状況/就職先は、㈱國場組、㈱大米建設、㈱仲本工業、㈱国建、㈱屋部土建、大鏡建設㈱、㈱エー・アール・ジー、㈲アトリエ・門口、㈱都市建築設計、㈱宮平設計、㈱かみもり設計、市町村・県職員(技術職)など



I.D.A/インターナショナルデザインアカデミー(インテリア・建築デザイン科)

◆2020年度から3年制になり、建築もインテリアもじっくり学べる。
◆資格取得とともに重視しているのが、発想力と表現力を養うこと。例えば1年次から毎週、住宅のコンセプトと模型を製作し、プレゼンまで行う「発想トレーニング」の授業を行っている。

※オープンキャンパスは毎月2回開催。10月は1日(土)と22日(土)。

過去の進路状況/就職率は5年連続100%、正社員率も100%(就職希望者に対する)。県内設計事務所やインテリアコーディネート系への就職が全体の7割。施工管理などの仕事が3割程度。



サイ・テク・カレッジ那覇(建築デザイン科)

◆仕事を想定した実践的な講義が多く、特に製図ソフト「建築CAD演習」の授業に注力。2年次には、実際の住宅設計と同様に、平面図や立面図、建具表なども含む意匠図面一式を作成する。
◆同校卒業後、大学3年次への編入も積極的にサポート。専門の講師が編入受験をサポートする。

※オープンキャンパスは月1~2回開催。10月8日(土)、11月5日(土)

過去の進路状況/就職先は、㈱渡久山設計、㈱都市建築設計、㈱エー・アール・ジー、㈱謝花組、大東建託㈱、東レ建設㈱など。大学編入は琉球大学、大分大学(大分県)、東京理科大学(東京都)、沖縄国際大学など



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取材/東江菜穂・出嶋佳祐・市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1917号・2022年9月30日紙面から掲載

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