【沖縄】暮らしにアウトドア⑬|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2022年4月22日更新

【沖縄】暮らしにアウトドア⑬

沖縄ヤマハ(那覇市曙)の店内でアウトドアグッズコーナー「燈人」を担当する與那嶺康貴さんがアウトドアギアを紹介します。

防災ピクニックやってみた!

避難場所まで歩いてみる

4月になりました。1年連載してきました当コーナーも2年目に突入しました。これからもアウトドアの魅力や暮らしへの活用を提案できればと思っています。

さて、この時期にいつも思い出されるのは2011年3月11日の東日本大震災や16年4月14日の熊本地震などの大災害です。当たり前ですが、災害はいつ起こるかわかりません。なので今回はゴールデンウイーク(GW)に、家族で「防災」を少し意識するピクニックの提案です。  

お住まいの市町村には「防災ハザードマップ」という、災害が想定される危険区域や避難場所・避難経路などを表示した地図が用意されていると思います。

その地図をもとに、自宅から一番近い避難場所を見つけてください。次にそこまでいくルートを家族で話し合いましょう。

避難場所、ルートを決めたら実際に非常持ち出しバッグを背負って歩いてみましょう。
歩きながら海抜の低い場所、橋や塀に囲まれた細い道など、危険そうな場所を見つけたら迂回路も考えましょう。そうすることで安全ルートの確保ができます。


筆者も自宅からあえて遠回りして避難場所まで向かった。歩きながら急な坂道や土砂災害が起きそうな場所などを確認し、体感することができた


今回の防災ピクニックの目的地は南風原町の宮城公園(撮影協力:南風原町教育委員会総務課)


住宅地には、高いブロック塀がある細い道も多い。地震が起こると倒壊の恐れもあるため、避難の際には注意が必要だ


GWに家族で実施

防災ピクニックでは、災害を想定した非常持ち出しバッグを実際に持つことをお勧めします。

家族それぞれ自分用のバッグを用意し、背負って避難場所まで移動してみましょう。あまり重いと、避難の負担になります。そういうことを事前に体験しておくことはとても大切です。

また、災害時には家族全員一緒の場所にいるとは限りません。なので避難場所に到着したら、必ず避難場所のどこに集合するかも決めましょう。場所だけでなく具体的な集合時間(午前10時や午後3時など)も決めておくことをお勧めします。

目的地についたら、その場所の規則を守って過ごしましょう。可能ならば食事もしてほしいですね。ただし、ほとんどの場所が火気厳禁なので、ご自宅から保温用の水筒にお湯を入れて持って行き、カップ麺やフリーズドライの食品など、持ち運びに便利な備蓄品を食べてみてはどうでしょうか? 私は今回カップラーメンとフリーズドライの雑炊をいただきました。フリーズドライの食品はここ数年、各段に進化しており、おいしさにびっくりしました!

暑過ぎない今の時期はピクニックに適しています。風を感じながら外で食べるご飯はおいしいですよ。お子さんも喜ぶことと思います。

しかし、自然災害が起こると、そうは言っていられません。誰しもパニックになるはずです。そんな非常時に、少しでも気持ちを落ち着かせるためにも、GWにこのような時間を家族で作っていただければと思います。
 

私の非常持ち出しグッズの中身


今回、防災ピクニックに持って行った非常持ち出しバッグの中身。お湯入り水筒、寝袋や銀色の保温シート、手回し充電ラジオ・モバイルバッテリー、LEDランプや薬など入れた救急バッグ。雨用のレインコートは少し大きめのポンチョ型を用意。着替えなどにも重宝する。また、最近はキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かない人も増えているが、1000円札数枚と小銭もコインケースなどに入れておくと安心


避難場所の宮城公園で非常食ランチ。約500㍉㍑の水筒にお湯を入れ、カップ麺とフリーズドライの雑炊などの非常食をもどして食べた。少しお湯の量が少なかったがおいしくいただいた。最近のフリーズドライ食品の味の向上に驚いた


避難訓練とはいえ、避難場所の規則を守って過ごしましょう。火気は使わず食べられる食事をし、ごみは持ち帰りましょう
 

よなみね・やすたか
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359
www.ysp-nahaakebono.com

毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1894号・2022年4月22日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2122

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る