コロナ禍でも闘志高め|沖縄県高校生ものづくりコンテスト旋盤競技で優勝した長嶺秀憲さん[集まれ! スゴ技学生-6-]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

2021年1月8日更新

コロナ禍でも闘志高め|沖縄県高校生ものづくりコンテスト旋盤競技で優勝した長嶺秀憲さん[集まれ! スゴ技学生-6-]

Vol.6 当連載では、ものづくりの大会で入賞したり難関技能検定に合格などした学生を紹介する。
2020年9月に行われた沖縄県高校生ものづくりコンテスト旋盤競技部門で、美里工業高校機械科2年の長嶺秀憲さん(17)が初出場で優勝。長嶺さんは「コロナ禍で例年より3カ月遅れの開催だったが、先輩と闘志を高めながら挑めた。来年も優勝して、次こそ全国へ行きたい」と意気込む。

コロナ禍でも闘志高め


美里工業高校機械科2年の長嶺秀憲さん。旋盤は、写真中央にあるハンドルなどを操作して削る深さを調節する

旋盤とは、固定された工具をハンドルなどで操作して、回転する円筒の金属材を削る機械。競技では、ネジなどに加工する技術を競う。長嶺さんは「コンテストでは、機械で測れる寸法よりも細かい100分の1㍉単位の精度が求められ、自分の体で覚えた感覚が頼りに。何十回やってもなかなか課題通りの寸法にならない。だから、ぴったりできた時の達成感はたまらない」と話す。

長嶺さんは1年生の夏休みに、3級機械加工技能士の資格を取得。その後、友人に誘われてコンテスト出場を決意したという。「初めての挑戦だし、前年には先輩が優勝していて、大きなプレッシャーを感じた」

2年生になってすぐ、コロナ禍の休校で練習できない日々が続いた。さらに、同コンテストの開催が例年の6月から9月に延期された。

学校が始まってから、「平日3~4時間、休日も同じくらい練習。一緒に出場した先輩と精度やタイムを競った。6月はすごく調子が良かったんだけど、7月には落ちた。それでもモチベーションを保ち続けられたのは先輩のおかげ」。互いに鍛錬しながらコンテストに向けて闘志を高め合ったという。


来年度こそ全国大会へ

開催時期の延期に加え、課題はコンテスト当日に発表され、会場も密を避けるために選手がいる各高校での開催となった。「練習でいろいろな形の物を作ってきたので焦りはなかった。いつもの場所で普段通りにできたし、ネジ部分に緩みがあったけど、それ以外は自信もあった。優勝と結果を聞いた時はガッツポーズした」

残念ながら20年度の九州・全国大会は中止に。「次も県優勝して、全国大会まで目指す」と、長嶺さんは意気込む。同校では2年連続で優勝した選手はいないといい、次は彼が後輩たちにさらなるプレッシャーを与える存在になる。「後輩に負ける気はない! けど、一緒に旋盤の面白さを共有できたらうれしい」と後輩に向けてエールを送った。



上写真はコンテスト課題作。下写真は長嶺さんが車輪などを作ったスターリング(外燃機関利用)エンジンのミニカー
 
◆照喜名朝輝先生からメッセージ
指導者として資格取得に向けた練習から見ているが、今回のコンテストを通して、技術的にも人間的にも大きく成長した。技術大会だけでなく、将来に向けても諦めずに挑戦し続けてほしい。

◆波照間英伴先生からメッセージ
自分が身に付けた技術を生かしたいという意志が強く感じられ、後輩たちの見本になる存在。これからも頑張ってほしい。



★難関技能検定に合格した学生や、ものづくりコンテストで入賞した学生を募集します。
 タイムス住宅新聞社(電話=098・862・1155)かメール(h.jyuutaku.jht@gmail.com)にご連絡ください。
 内容を精査した上、記者が取材に伺います。
 

取材/川本莉菜子
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1827号・2021年1月8日紙面から掲載

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
川本莉菜子

これまでに書いた記事:82

編集者
好奇心が行動源。まち歩きで面白いことを発見した時に興奮し、脇目振らずに追いかけて迷子になること多し。人が住む・暮らす場所にある歴史、知恵、繋がりの面白さを見つけて発信していきたいです。よく県外出身かと聞かれますが、生粋のウチナーンチュです。

TOPへ戻る