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2020年5月29日更新

キュウリとシソ|ハルサー×野菜ソムリエ[5]

文・写真 奥間美佐江
周年栽培され、一年中手に入るキュウリとシソですが、どちらも5~9月に一番多く出回る夏野菜。キュウリは水分が補給でき、シソは抗酸化作用もある緑黄色野菜なので、夏バテ防止に取り入れたい野菜です。

夏バテ防ぐ夏野菜

月桃は花から実へと変わっていき、日差しもどんどん強くなってきました。
気温が上がるにつれ食べる物も変化して、あっさりとした食事や水分の多いスイカなどが欲しくなります。ピーマン、トマト、ゴーヤー、オクラ、ウリ類などは体を冷やす効果があるので、旬の野菜を食べて夏を健康的に過ごしていきましょう。

敷き草で乾燥防ぐキュウリ
夏の定番野菜であるキュウリは、子どものころ、おやつ代わりによく食べていました。湯飲み茶わんにしょうゆを少し入れてキュウリをつけ皮ごと丸かじりで、冷えたキュウリをポリポリと音を立てながら食べるのがとても楽しかったのを記憶しています。
昔から、体の熱を冷まし、渇きを止める食材であるとされ、180年以上前に書かれた琉球の食医学の本「御膳本草」では夏の土用中に食べることが推奨されていました。
育てる際は、不要な葉を取り除いて通気性を良くしつつ、敷き草を敷いて乾燥を防ぐのがポイントです。

日差し防ぎシソ軟らかく
同じく夏野菜のシソは、以前は私にとって天ぷらや巻きずしの一部といった脇役の野菜でした。しかし、自分で育てるようになってからは、常備菜を作るほどに。食欲をそそる香りだけでなく、栄養や防腐作用もあると知れば毎日でも食べたくなります。
そのため、いつでも収穫して使えるようにプランターでも育てています。発芽には光が必要なので種まき時は薄めに土をかぶせますが、夏場は葉の硬化を防ぐため、寒冷紗ネットで強過ぎる日差しを和らげます。



 キュウリ 


 歴史と栄養 
西アジアでは3千年以上前から栽培されているが、日本では江戸時代まであまり好まれず、マクワウリやトウガンの方が人気だった。明治以降、洋風の食事が増えたことで、品種改良が進行。戦後にはハウス栽培も増加し、今ではサラダ野菜として一年中無くてはならない大人気の野菜となった。95%以上は水分だが、利尿作用のあるカリウムを多く含み、ビタミンCはタマネギの約2倍含まれている。

 育てるポイント 
キュウリは、苗が小さいうちにウリハムシの食害にあうと枯れることもあるので、防虫ネットの中で育苗。根は土の中で浅く伸びていくので、敷き草やマルチで乾燥を防ぐ。水不足や肥料切れは果肉の空洞と曲がり果の原因になるため、株が弱らないように水やりと追肥をしながら育てる。


粉をまぶしたように葉が白くなるうどん粉病(右写真)や黄化した下葉は取り除き、通気を良くする


実(拡大部分)がつき始めたら、肥料を置く場所を変えながら追肥

 おすすめの食べ方 
キュウリと納豆のおろしポン酢あえや、塩昆布あえ、ゴマあえ、浅漬け、中華炒めなど。たくさん収穫できたときでも、飽きないようさまざまな料理に工夫する


キュウリと納豆のおろしポン酢あえ。キュウリを千切りにし、納豆と大根おろしを加えて、ポン酢であえる


 シソ 


 歴史と栄養 
平安時代より前に栽培が定着しており、江戸時代に出版された本朝食鑑では「魚肉の毒を去る」と紹介され、気管支炎や風邪の生薬としても使われていた。
香りの成分は主にペリラアルデヒドで抗菌・防腐作用があるため、寿司や刺し身に添えるのは理にかなっている。カルシウムはホウレンソウの4倍、抗酸化作用のあるβカロテンは小松菜の3倍、ビタミンCはレタスの5倍含まれている。

 育てるポイント 
種は好光性なので種まきの際には土を薄めにかぶせる。株元から3~5節目で摘芯して脇芽を増やし、7月~9月ごろまでは黒の寒冷紗ネットで覆って、紫外線により葉が硬くなるのを防ぐ。


シソは半日陰でもよく育つ。今シーズンはバナナの木陰で栽培している


プランターでの栽培。葉数を増やすため、茎の先端の芽を摘み取る「摘芯」により脇芽を増やす

 おすすめの食べ方 
シソがたくさん採れたときは、シソ味噌や塩漬けにしておくと日持ちしてご飯のお供や冷やっこの薬味として使える。シソの実もプチプチとした触感を楽しむことができる。


シソの塩漬け。冷蔵庫で保管し、さっと水洗いしてから使う

穂シソ。しょうゆ漬けはお茶漬けにもよく合う
 


おくま・みさえ/野菜を育てるところから食べるところまで楽しむ野菜ソムリエプロ


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1795号・2020年5月29日紙面から掲載

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