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2020年5月29日更新

梅雨こそ掃除! 湿気が掃除の味方|気になるコト調べます![60]

[気になるコト調べます!]梅雨こそ掃除に適した季節!「湿気でほこりがまうのを防ぎ、汚れも落ちやすくなる」と、家事代行を行う合同会社SUNJU(サンジュ)代表・宇江城雄斗さん、収納アドバイザー・上原亜美さん。二人から梅雨時期に向いている掃除とカビが発生しにくい収納の方法を聞いた。

小まめにほこり払いカビを抑える


「梅雨時期に向いている掃除は、ほこりを払う掃き掃除や、土汚れなどが気になる窓や玄関。湿気が静電気の発生を抑え、ほこりがまいにくく、汚れを浮かせてくれる。カビ対策は換気を心掛けて!」


合同会社SUNJUの宇江城雄斗さん(左)と上原亜美さん。料理・掃除などの家事代行やエアコンなどの清掃サービスを行う。詳しい掃除方法を動画サイトYouTubeで配信
 

 ほこりまわず汚れ浮かす 

沖縄地方は5月11日から梅雨入り。雨やジメジメした日は掃除をする気になれないが、「湿気が静電気の発生を抑えてほこりがまいにくいほか、汚れを浮かせてくれます」と教えてくれるのは、家事代行を行うSUNJUの代表・宇江城さん。「梅雨時期は掃き掃除や窓・玄関掃除などがしやすい時期」と話す。

床掃除は掃除機やほうきで掃いた後、から拭きする。ほこりがまいにくいから、大きな家具を動かして一気に掃除するのもよさそうだ。「水気を残さないことがポイント。モップや水拭きはオススメしない」。シート式フローリングワイパーならウェットシートの後、ドライシートで拭くといいだろうとアドバイス。

窓は「雨や湿気で汚れが浮いて落としやすくなっているので、拭き掃除でキレイに」。玄関でも土汚れなどが落ちやすく、掃いても土埃が立ちにくいという。


 窓掃除  新聞紙などで拭き上げる

新聞紙やマイクロファイバー布を使い、水拭きで汚れを拭き取った後、から拭きする。宇江城さんは「網戸掃除は取り外して雨で汚れを流すのも手。雨が上がったら、網戸を水で洗い流す」と話す。水切りワイパーを使うなら、「ワイパーの片側を上げ、もう片側を下げるように角度をつけると切り残しの線が出にくい」

 

梅雨はカビの発生も気になる。同社の収納アドバイザー・上原さんは、本棚など収納棚にカビが発生してしまった場合には「アルコール、または塩素系漂白剤の4倍希釈水を使って拭き取って。予防にもなる」と話す。「スプレーで直接棚などに吹き付けてしまうとカビがまうので、布などに吹きかけて拭き掃除する」のがポイント。「アルコールは蒸発するけれど、漂白剤希釈水は水気が残るので、から拭きを忘れずに」


 カビが発生した棚の掃除  拭き上げで除菌 水気しっかり切る

カビが発生してしまった棚は、アルコールや塩素系漂白剤を4倍に希釈(水1リットルに対し漂白剤25ミリリットル)したものを使って拭き取る。から拭きで水気を取ってから、本などを収納する



 収納は風通し良く 

カビ予防には収納方法にも一工夫。「詰め込み過ぎず、ゆとりを持たせて空気の通りを良くして」と上原さん=下イラスト。「週に1回は扇風機で風を送って換気するとより効果的」と宇江城さんもアドバイスする。

新型コロナの影響もあって、特に雨の日は家で過ごす時間が多いはず。「詳しい掃除方法は動画でも紹介しています。掃除の前に、おうち時間を使って物を整理するのもグッド。物を捨てるのに抵抗がある人は、賞味期限切れなど合理的に捨てられるキッチンから始めるのがオススメ」と話した。

 防カビ収納  詰め込み過ぎずゆとりのある収納がポイント!
        扇風機で週1回換気

●クローゼット  
ハンガーの間に拳一つ分の隙間をあける

\アドバイス/
クリーニング後のビニール袋は下から湿気が入り、洋服にカビが発生する原因になるので、ビニール袋は外して、衣類保管用カバーなどに入れ替えを

●本棚
 
本は棚幅の2~3割が空く程度に並べる。空いた空間は小物や植栽などで飾るのもグッド

\アドバイス/
空間に本をスライドさせていけば拭き掃除も楽にできる。はたきなどを使って小まめにほこりを払って

●たんす(布団類の収納)
棚板の上にすのこを置く

\アドバイス/
すのこを置くと棚板との間に空気の通り道ができるので、湿気がたまりにくくなる。除湿シートの上にすのこを置くのもOK

 

エアコン内部のカビは送風で対策

エアコン使用後は、送風または内部クリーン運転でエアコン内部を乾かす。常時冷房運転なら4日に1回は1時間ほど送風・内部クリーンを


カビの発生原因はほこりと湿気。宇江城さんは「室内のカビ予防には小まめな掃除でほこりをためないことが大切。また湿気対策にはエアコンの冷房や除湿(ドライ)が有効」と話す。温度設定28度で常にエアコンを使用するのもいいのだそう。

「ただエアコン内部にもカビが発生するので、4日に1回は1時間ほど送風機能で運転させて内部を乾かして。つけっぱなしでなくても、エアコン使用後は送風で内部を乾かしておくのがいい」とアドバイスする。最近のエアコンには内部を乾燥させる「内部クリーン運転」機能付きも多い。手動またはエアコンを切った後に自動で運転するものがあるので、自宅のエアコンを確認してみよう。



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取材/川本莉菜子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1795号・2020年5月29日紙面から掲載

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