DIY
2015年7月10日更新
割れたプラスチックの補修|よしみじいちゃんのRな暮らし[4]
身の回りに多いプラスチック製品は割れることもしばしば。よしみじいちゃんこと真栄平義己さんはシリコンで補修する。「防水性のある接着剤として、幅広く使える」と話す。
シリコンで補修 防水性そのまま
梅雨明けし、日差しが強い季節になってきました。そうなると増えるのが、プラスチック製品の劣化。ザラザラしたり、割れやすくなります。割れてしまうと、鋭利になる上、割れ目に指などを挟んでしまう危険性もあります。そんなとき、僕の場合はシリコンを使って補修します。本来はサッシ回りなどに使い、雨の浸入を防いだりするものなので、接着力があり、防水性も高い。今回のバケツのような液体の入れ物にも使えるのがいいですね。
もともとは本来の使い方しか頭になかったのですが、思い付きで配線モールを壁に取り付ける接着剤として使ってみたところ、しっかりくっついたのです。それからいろいろなものを接着する際に使うようになりました。
作業手順の中で、一番のポイントは圧着させること。当て木を使い、平面的に力が加わるようにすれば、満遍なく接着できます。ガーデンイスやテーブルなどの場合は、裏側に補強用の板を貼ると、見た目も使い勝手も良くなりますよ。
シリコンを塗ったプラスチック板を、バケツの割れ目に当てて固定するよしみじいちゃん。
◆ 作業の手順
①確認する割れ目の大きさを確認し、補強用のプラスチック板を準備
②塗る
プラスチック板にシリコンを塗る
③接着する
割れ目にプラスチック板を貼り付け
④固定する
プラスチック板の反対側に当て木をし、万力で固定。一晩おけばシリコンが固まる。割れ目の両側を補強すれば、より強くなる
◆ワンポイントアドバイス
一般家庭では、1回で使うシリコンの量は少ない。そのため、容器に付いているノズルから出すと、ノズル内でシリコンが固まり詰まってしまうこともある。ノズルをふたとして使い、シリコンは容器から直接出すのがお勧め。左のノズルをふた代わりにし、中身は容器からそのまま出して使う
幅広く使えるシリコン コンクリートにも接着
シリコンはプラスチックだけでなく、木やコンクリート、ガラスなど幅広いものを接着するのに使えます。特に壁がコンクリートの場合、ネジでとめるのは大変。でもシリコンだと貼るだけなので重宝しています。
私が働くエコマール那覇に掲示物を取り付けたりするのも、ほとんどこの方法=下写真。それほど重くなければ大体は接着できるので、すごいもんだねぇ~と感心するよ。
木片とコンクリートもシリコンで接着できる
電源タップや配線モールをシリコンで壁にくっつけて、配線回りをスッキリさせるとともに、使い勝手も良くした
畳の芯材をシリコンで貼り付け、掲示板として利用
「よしみじぃちゃん」こと、真栄平義己さん(78)
エコマール那覇プラザ棟(南風原町新川641)内の「再生工房」で、家具などの修理を担当。24日=には、「廃材で作るブックスタンド」講座がある。午前9時~正午、無料。定員は、保護者と小学3年生以上の子ども10組。
要予約。問い合わせ、予約は同プラザ棟(電話=098・889・5396) 。
ホームページはhttp://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/haikibututaisaku/20141222purazatou.html
ベビーベッドの柵を着物用ハンガーに|よしみじいちゃんのRな暮らし[5]
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「よしみじいちゃんのRな暮らし[4]」第1540号・2015年7月10日紙面から掲載