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2015年8月14日更新

ベビーベッドの柵を着物用ハンガーに|よしみじいちゃんのRな暮らし[5]

部品が不足してしまった家具もリメークで生まれ変わる。よしみじいちゃんは「赤ん坊用の家具は良質な木を使っており、しっかりしたものにリメークできる」と話す。

  

あるもの使って 丈夫な着物掛け


私が働くエコマール那覇プラザ棟には多くのごみが搬入され、中には部品が欠けているものもあります。状態により、補修したり、解体してリメークの材料にします。今回は台の部分が無かったベビーベッドの柵を、イベントで大量に必要だった着物用ハンガーにリメークしました。

最初は拾った木の枝で作ろうとしたのですが、ちょうど良いサイズを探すのが大変でした。そんなとき、一緒に働くスタッフに「これは使えるのでは」と提案されたのがベビーベッドの柵。とても良いアイデアで、一気にたくさんの着物用ハンガーを作れました。

ベビーベッドをはじめ、赤ん坊が使うものは丸みを帯び、きれいにニスが塗られ、質の良い丈夫な木を使っていることが多いんです。また、くぎやねじをあまり使っておらず、解体しやすいのも特徴です。

できるだけお金をかけずに、あるものを使って作るという僕の方針にもピッタリでした。地域の自治会などでは、行事で使う着物も多いはず。住民のみなさんで、作ってみてはいかがでしょうか。



電動ドリルが真っすぐ進むよう、真上から見下ろすのがポイント

 

◆ 作業の手順


①解体する

ハンマーで柵を解体。棒の端にあるはめ込み部分はのこぎりでカット


②印付け

長さを測り、中央部分に印を付ける

③切る

針金ハンガーを切り、根元からの長さが左右対称になるよう折り曲げる

④穴開け

棒の中央に針金の根元を当て、針金の角に合わせて印付け。電動ドリルで穴を開けて針金を通す

⑤完成

針金部分を曲げて、テープで固定すれば完成

 

◆ワンポイントアドバイス

電動ドリルを使う前に、錐(きり)で少し穴を開けておく。そうすると丸みを帯びたものでも、電動ドリルを使う際に位置がずれにくくなる


 

資源ごみを再利用

無料で衣装レンタル

上記で作った着物用ハンガーはイベントが終わった後も、エコマール那覇プラザ棟内のレンタルルームで使われています。ここは資源ごみとして処分された衣類の中から、使えるものを選別し、無料でレンタルするところ。誰でも借りることができ、僕も「かりゆし大学」の文化祭のときに借りました。ドレスやいろいろな仕事の制服、沖縄の伝統的な着物など珍しいものもあります。捨てずに使い続けるのは良いことですよね。


レンタルルーム。手前のタンスはよしみじいちゃんのリメーク作品。背板が取り除かれており、裏表どちらからでも衣装を選べる


着物用ハンガーも活躍中



「よしみじいちゃん」こと、真栄平義己さん(78)
エコマール那覇プラザ棟(南風原町新川641)内の「再生工房」で、家具などの修理を担当。ものづくりが好きで、いろいろティーガンマリしながら身に付いたアイデアと技で、捨てられた家具に命を吹き込む。
「再生工房」の問い合わせは(電話=098・889・5396)  
ホームページはhttp://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/haikibututaisaku/20141222purazatou.html

 

木製品の傷・汚れの修復|よしみじいちゃんのRな暮らし[6]


割れたプラスチックの補修|よしみじいちゃんのRな暮らし[4]



毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「よしみじいちゃんのRな暮らし[5]」第1545号・2015年8月14日紙面から掲載

 

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