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2018年9月14日更新

ようこそ♪DIYの世界へ「室内は水性 屋外は油性」

#6塗装①(代表的な塗料の種類と特徴)
DIYで塗装する際、主に使う塗料は「ペンキ」「ステイン」「ニス」の3種類。それぞれに室内向けの水性と、屋外向けの油性がありますが、扱いやすさや後片付けといった点から水性の方が初心者にオススメです。各塗料の特徴を、仕上がり例を交えながら紹介します。


文・島袋清成

取り扱いは水性がラク
塗装は色を付けるだけでなく、乾くと表面に塗膜ができてコーティングされるため、汚れやキズ、日差しなどから守る役割もあります。

ですが、塗料にはたくさんの種類があり、どれを選んだらいいか迷ってしまうかもしれません。

DIYで使うものとしては、「ペンキ」「ステイン」「ニス」が代表的。ペンキは下地を隠して目的の色を付けるとき、ステインは木目を生かしながら色を付けるとき、ニスはツヤを出すときに使います。

基本的には塗り重ねることで色が濃くなり、ペンキやニスの場合は保護する効果も高まります。

それぞれに「水性」と「油性」があるのですが、その大きな違いは塗料を溶かすときに使う「溶剤」。水性は水で塗料を薄めたり、ハケなどを洗ったりできますが、油性の場合は専用のうすめ液が必要になります。

また、水性は引火性がなく、臭いもほとんどありません。そのため、初心者にとっても扱いやすいと思います。

一方、油性は水性よりも耐久性があります。水性は室内向け、油性は屋外向けと考えてもいいでしょう。ただし、油性を使うときは火気に注意し、換気もしっかり行うようにしましょう。

そのほか、パッケージにも「屋外用」「鉄部用」などの表記があるので、それを参考に用途に合わせたものを選ぶと良いでしょう。

ペンキ
下地を隠し着色、塗膜で保護
材料に色を付ける代表格。下地の表情を隠し、色彩を楽しみたいときに使う。表面に塗膜を作るため、木材の腐敗や乾燥によるひび割れを防ぐこともできる。
見た目にはほとんど変わらないが、水性に比べて、油性の方が塗膜が厚いため耐久性がある。
価格は、水性・油性ともに0.7リットルで1000円程度。

◆水性ペンキと油性ペンキの仕上がり例
水性(下写真上)も油性(下写真下)も、右の1度塗りに比べて2度塗りの方が色が濃く、下地がしっかり隠れている=下仕上がり例の見方参照。油性の場合は塗膜が厚い分、1度塗りでもある程度の色は付く






ニス
下地生かしてツヤ出し保護
表面に透明な膜を作ってツヤを出す。その膜が外気との接触を遮断するため、木材を腐敗やひび割れから守ることができる。

塗膜はペンキよりも軟らかく弱いため、屋内で使う木工作品に向いている。耐久性が必要な床などに使う場合は、油性が適する。

価格は水性が0.7リットルで2700円程度、油性が0.1リットルで500円程度。

◆水性ニスと油性ニスの仕上がり例
水性(下写真上)も油性(下写真下)も仕上がりにあまり差はないが、油性の方が色が濃くなりがち。見た目だと分かりにくいが、触ったときの感触は、1度塗りだと木の質感が残っている一方、2度塗りにするとツルツルする





ステイン
塗料染み込ませ、木目・手触りそのまま
木に半透明の色を付け、木目の美しさを生かしながら独特の味わいを出す。かつては油性のオイルステインが主流だったが、今は同じような仕上がりが得られる水性のものができた。

木に染みこんで着色するため、手触りや質感はそのまま残る。一方、塗膜を作らないのでニスなどに比べると水や汚れをはじく力は弱く耐久性もない。空気中の水分により、木材が反ったりすることもある。

何年かたち、色や光沢が落ちてきたら塗りなおしも可能。

◆水性ステインの仕上がり例
塗料を染み込ませて着色するので木目も手触りもそのまま。ペンキほどではないが、赤や青などのカラーバリエーションもある





購入時は面積表示を確認
どのくらいの量を購入すべきかの目安になるのが面積表示。商品のどこかに「標準塗り面積」として書かれています=下写真。

メーカーや商品によって表示方法は変わりますが、例えば「2回塗り」と表示されている場合、表示面積を2回塗れる程度の量が入っています。

足りなかったり、多過ぎたりしないためにも、事前に表面積を計算しておきましょう。



ワンポイント
油性塗料は水では溶けないため、使う際はうすめ液=下に例=も準備しておこう。濃度を調整するときやハケ・皿を洗うとき、衣服に付いた塗料をふき取るときなどに使います。塗料が固まったときに使えば、軟らかくもなります。

今回の内容について、動画でも紹介しています。
YouTube
https://youtu.be/Vx0PBqzPGuk

島袋清成(しまぶくろ・きよなり)
INTERIAN代表、DIYコンシェルジュ。カルチャースクールなどで、初心者向けのDIY講座を担当する。2008年、沖展木工芸部門入選。沖縄アートフェスティバル宮島達男賞受賞。

INTERIAN
050-1240-4059


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編集/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1706号・2018年9月14日紙面から掲載

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出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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