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2015年12月11日更新

命や財産守るのに不可欠|メンテでお得 すまい長持ち[9]

当連載ではこれまで、建物をメンテナンスすることの大切さ、住宅診断(インスペクション)の実例、修繕計画のモデルなどを紹介してきた。今回はあらためてメンテナンスの必要性について考える。

 

手入れの意義 売却時も有利に


建物をメンテナンスすることの意義は、ずばり「長く住み続けるために不可欠だから」。劣化がひどくなれば、住む人の生命や財産を守る上で最低限必要な、耐久性が危うくなる。同時に耐震性も危うくなる。

新築時に塗装仕上げをした鉄筋コンクリート(RC)造住宅の場合、築10年程度たてば、躯体を守る外壁の塗装、屋上の防水塗装の塗り替えが必要になる。コンクリート打ち放しはこまめなケアが必要だ。

塗装面を触ると手に粉がつく「チョーキング」の症状が出た段階で塗り替えれば、その後の塗膜のはがれやひび、コンクリートのひびによる雨漏り、コンクリート片のはがれを防げる。「直さないといけないが、金がないので直せない」という事態も招かずに済む。

メンテナンスをしていない場合、している場合と比べ、補修費が200万円余も上がる試算もある。建物も医療と同じく「予防」がポイントだ。

もう一つの大きな意義は「手放す際に売りやすくなる」。立地や築年数、価格や建物の規模がほぼ同じなら、建物の状態がいい物件から売れていくのは当然。

買い手にも安心感が生まれる。さらに住宅ローン控除やすまい給付金、瑕疵担保責任保険が利用できる可能性が高くなり、「お買い得感」を感じてもらいやすい。
 

カルテで補修の確認

では、何をしたらいいか。まず劣化状態をチェックしよう。そこで役立つのが、「おうちクリニック住宅カルテ」=下表。もともとは、中古住宅の購入希望者向けの物件チェックシートだが、住宅所有者も建物の劣化を確認するのに役立つ。言い換えれば、シートに載っている不具合を直していけば、建物の耐久性や快適さの回復につながり、売りやすい物件にしていける。建築士による診断「インスペクション」もお勧めだ。

新築であれば、メンテナンスがしやすいよう設備や配管類を効果的に配置した造りを検討したい。資金計画でもマンションでいう「修繕積立金」を設け、補修費を確保するのが得策だ。

メンテナンスが要らない建物はない。コツコツと手入れし、わが家を守ろう。



「おうちクリニック住宅カルテ」(OKINAWA型中古住宅流通研究会作成)。建物の躯体から設備、内装まで、買い主ならチェックしたい箇所、住宅所有者なら点検・補修したい箇所が分かりやすくまとめられている。カルテは同研究会のホームページ(http://study.okinawa)からダウンロードできる

 

編 集/我那覇宗貴
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 「メンテでお得 すまい長持ち」<9>」第1562号・2015年12月11日紙面から掲載

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