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2019年9月13日更新

徹底的にかっこよく|(株)福地組

[お住まい拝見|こだわりの「ブルックリンスタイル」風]クールなネイビーカラーをちりばめた〝男前〟な「ブルックリンスタイル」風の金城さん(32)宅。建材だけでなく家具やディスプレーするフィギュアまで、コーディネーターと相談して決め、細部までかっこよさを追求した。


明度を抑えたネイビーの壁に、木やアイアン製の家具がマッチしたLDK。細部の黒が効き、“男前”な印象。天井高は3.5メートル。LDKの床面積は約10坪とコンパクトながら開放的



23坪も「妥協無し」

Kさん宅
RC造/自由設計 家族2人
工業地帯だったニューヨークのブルックリン地方。その名残を生かした、アンティークかつ“男前”なデザインが「ブルックリンスタイル」。

糸満市にあるK邸が目指したのは、そのブルックリンスタイルだ。リビング・ダイニングは、スモーキーネイビーの壁に木目がはっきりしたフローリングと、木&黒アイアンの家具を合わせた。映画のフィギュアやBARのような照明、電気のスイッチに至るまで、とことんかっこいい。


リビングの隣には、小上がりの和室がある。人が集まると「ここに腰かけてゆんたくしています」とKさん。和室の下は収納になっている



スイッチやコンセントまで好みのテイストにこだわった

特にトイレは、夫妻の好みが色濃く反映されている。れんがや打ちっ放しの壁は壁紙というから驚き。予算とのバランスを取りながら、お気に入りのスタイルを落とし込んだ。

どこを切り取っても絵になる家。夢中で撮影していたカメラマンがふと手を止め、「この家って、電源コードが表から一切、見えないな」とぼそり。見回してみると、確かにそうだ。家電はどれもきちっと納まっている。


れんがの壁や木の建具、無骨な照明などでブルックリンスタイルを色濃く反映したトイレ。実はれんがも打ちっ放しの壁も壁紙によるもの

Kさんは「よく気付きましたね!」とうれしそう。「新居のどこに何を置きたいというのをリストにして、設計士さんとコーディネーターさんに渡したんです」。リストには家電だけでなく、ごみ箱やフィギュアまで記載。リストを元に電源計画や、全体的なバランスを見立ててもらった。

生活感やチグハグ感が見え無い空間だからこそ、家具やディスプレーの存在感が際立っている。

来客も楽しめる家
平屋で床面積は約23坪。コンパクトながら、念願だった書斎や雨の日でも洗濯物が干せるサンルームまで設けた。Kさんは「結局、何も妥協しなかった」と満足顔だ。

人を招くのが好きな夫妻。小上がりの和室は、ベンチにもなる。寝室も書斎もオープンにし、甥(おい)や姪(めい)はベッドで遊ぶ。 好きな物に囲まれ、好きな人たちと過ごす。こだわりのかいあり、理想の家をかなえた。



​玄関も木目のはっきりした靴箱やネイビーの壁で統一。フィギュアや照明など細部までこだわりが見える。写真左側の白いタイルは「エコカラット」という建材で、消臭や調湿効果がある。トイレにも同製品の茶色を使用


ここがポイント
壁紙&既製品を利用しコスト減
施主に「何も妥協しなかった」と言わしめたのは「チームで家づくりをした結果」と、福地組の営業担当・金城秀周さんは話す。施主のKさんとは双子の兄弟だ。

最初に簡単な間取り図を営業のKさんと夫妻で作り、それに同社の建築士・平良直毅さんが手を加えた。平良さんは「施主の意向をくんで間取りを優先し、北側開口(北向き)にした。南側には高窓やスリット窓などを効果的に設け、光や風が巡るようにした」と話す。サンルームは貴重な風の通り道。駐車場側に設けたルーバー扉から風が入る。「バイクのガレージとしても使いたい」との希望と通風を両立した。

床面積は約23坪とコンパクトながら要望の居室を確保するため、収納を絞った。だが、小上がりの和室の下に収納を設けるなどデッドスペースを活用し必要分を確保した。

また、約10坪のLDKは、天井高を3.5メートルと高く取り、床面積以上の開放感を演出した。

内装は、同社のコーディネーター・新﨑奈々子さんと詰めた。Kさん夫妻の好みのスタイルを、「既製品や壁紙で提案して」コストを抑えた。

フローリングや建具は木目がハッキリした材を使用。そこに明度を抑えたネイビーカラーをちりばめてアンティーク感を演出。照明は、家具のアイアン部分と合わせて黒を多用し、大人な雰囲気を醸す。

ディスプレーするものまで、「相談してくださったので一緒に考えました」。随所に“見せる収納”があるKさん宅。素人がかっこよく使いこなすのは難しいが、こうしたプロの見立てもあり、それがうまく生きた家に仕上がった。



廊下から書斎を見る。ドアの上部には、施主のKさんが要望したディスプレースペースを設けた。ライトアップもできる


書斎の棚にもフィギュアがいっぱい。Kさん宅では、こうした“見せる収納”がキッチンやリビングにもあり、上手に使っている


キッチンからリビングを見る。リビング奥(北側)の窓や、キッチン奥(東側)の窓から光が入る。キッチン前面には厚さ30センチのカウンターを設置。「わずかなスペースだけど、料理をやりとりするときなどに重宝」と夫人


モノトーンでまとまった洗面脱衣所。サンルームへとつながっている


外観もネイビーが印象的。写真右側のルーバー扉はサンルームへ続く。バイクも納められるよう駐車側に扉を設けた


[DATA]
家族構成:夫婦
敷地面積:162.82平方メートル(約49.25坪)
1階床面積:74.91平方メートル(約22.66坪)
建ぺい率:52%(許容60%)
容 積 率:50.13%(許容200%)
用途地域:未指定地域
躯体構造:鉄筋コンクリート壁式構造
設  計:(株)福地組 平良直毅
コーディネーター:(株)福地組 新﨑奈々子
営  業 :(株)福地組 金城秀周 
施  工:(株)福地組 宮良裕夫
電  気:(有)丸興電気 又吉徹也
水  道:システム企画(有)西銘尚


[問い合わせ先]
(株)福地組
098-956-1437
http://www.fukuchigumi.co.jp


撮影/矢嶋健吾 編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1758号・2019年9月13日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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