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2017年1月27日更新

開放的な南国リゾート|(株)東設計工房

沖縄本島中部、浦添市の住宅地。南国リゾートをイメージしたNさん(45)宅は、4層のスキップフロアからなる鉄筋コンクリート造2階建て。リビングの吹き抜けが、開放感と家族のつながりをもたらす。

集いとくつろぎを満喫

Nさん宅  RC造/自由設計/家族5人

吹き抜けになった高い天井が開放感をもたらす1階リビング。南側には緑豊かな庭が広がり、癒やしの空間に。写真右側の一角には家族共用のPCスペースが設けられている


スキップフロアで家族の気配
「白壁に赤瓦の屋根、沖縄のリゾートの雰囲気ってステキ」。夫妻の希望をカタチにした外観。緑に包まれた庭が、一層の癒やしをもたらす。
室内は4層から成るスキップフロア。1階の車庫から半階上がったフロアに玄関とLDK、水回り、寝室があり、中2階と2階に分けて3人分の子ども部屋が設けられている。
南側に広がる庭に面したリビングの天井は2階まで吹き抜けで、開放感たっぷり。「実家のリビングが気持ち良かったので、同じような造りにしたかった」とNさん。吹き抜けを通して気配も伝わり、夫人は「いつも家族のつながりが感じられ安心」と話す。
人が集まることも多いため、リビング・ダイニングは広さにこだわった。置きたいダイニングテーブルも決まっていた。「テーブルは幅2メートル。定規を持って毎日、設計図面とにらめっこして収まりを考えました。キッチンを独立させたことで、お客さまから見えないのもいいですね」。
リビング東側にある寝室は畳敷き。小学生と幼稚園児、3人の子どもと一緒に寝るため、「お布団なら部屋を広く使えるし、日中はおもちゃを広げて遊びやすい」と考えてのことだ。

実家の良さを反映
不動産業に従事し、県外で勤めていたNさん。長男の小学校入学を見据え、4年前に帰郷した。実家近くの親の土地を譲り受けて家づくり。設計は、30年前に実家を手掛け、兄の家も設計した建築士事務所に依頼した。「最初のプランから間取りも見た目も希望通り。両親や兄、友人からもアドバイスをもらい、細部を調整していきました」とNさん。車庫から室内へ濡れずに出入りできる造り、洗濯に便利な大きな水洗を備えたパントリーなどは、実家の造りから取り入れた。「とても使いやすくて助かってます」と夫人。
子どもたちは、庭でプール遊びや虫取りを楽しむ。「家の中も庭も自由に走り回って、遊びの幅が広がりました。理想の暮らしができています」と夫人はほほ笑む。


広々としたリビング・ダイニング。吹き抜けを通して、2階の廊下、子ども室へも気配が伝わる。写真中央の引き戸は寝室への出入り口


中2階の踊り場。手すりは鉄骨ですっきり。吹き抜けになった玄関ホール(右側)から届く光もさわやか


ダイニングの東側に設けたキッチン。「以前に住んでいたマンションがカウンターキッチンで、リビング・ダイニングが狭かったので、独立型にしました」と夫人。背面には収納をたっぷり造り付けた


ここがポイント
4層でつながり生む

住宅密集地にあり、南側に道路、北側と西側には住宅が近接する敷地。東側に建物はなく開けているものの、道路を挟んだすぐ近くに小学校の校舎が建つ。
Nさん夫妻の希望は、「車庫から濡れずに室内に出入りできる造り」。設計を手掛けた久高多美子さん、仲島こずえさんは、東から西へなだらかに傾斜する前面道路の高低差を利用し、最も低い西側に車庫を配置。そこからスキップフロアで1階のLDK、中2階、2階の子ども室へとつなぐ設計を提案した。
室内は、リビングと2階を吹き抜けでつなぐことで、どこにいても家族の声が届き、気配を感じられる空間構成になっている。リビングと南側に設けた庭との段差も小さくすることで、空間の広がりも生まれた。
エアコンが利きにくいという声もある吹き抜け空間だが、久高さんは「風のドラフト効果(暖められた空気が軽くなって上昇する原理)で自然換気を促し、室内の温度上昇を抑えてくれるので、暑さ対策に有効です」と利点を説明する。
道路の傾斜を利用して建てたことで、住宅のメイン部分は道路より約1メートル高い位置になった。「建物が道路より高いと水はけが良く、少し見上げる形になるので見栄えも良くなり、視線をかわす効果も生まれます」と久高さん。そのため高い塀を設けず、植栽でゆるやかに通りからの視線を遮った。


1階の寝室は畳敷き。「建築士さんも『フローリングへの張り替えはスムーズ』と言っていたので、子どもが成長したら考えます」と夫妻。写真左側の壁は調湿作用のあるエコカラットを用いた


2階の子ども部屋は現在、Nさんが仕事場として活用している。奥の掃き出し窓からテラスに出入りできる


1階のトイレは乾式。夫人が提案した傷や湿気、汚れに強い床材を用いた


東側からの外観。白壁に赤瓦の屋根、タイル敷きのテラス、緑が美しい庭が織り成すたたずまいは、南国のリゾートの雰囲気

[DATA]
家族構成:夫婦、子ども3人
敷地面積:308.01㎡(約93.17坪)
1階床面積:142.14㎡(約43.00坪) 2階床面積:89.33㎡(約27.02坪)
建ぺい率:49.98%(許容60%) 容積率:62.09%(許容160%)
用途地域:第一種住居地域
躯体構造:鉄筋コンクリート造ラーメン構造
設計・構造:(株)東設計工房 仲島こずえ、久高多美子
施 工:(株)比嘉組
電 気:松島電気工事
水 道:(有)ライフ工業
[設計・問い合わせ先]
(株)東設計工房
098-917-5000
http://www.azumas.com
写真/高野生優/フォトアートたかの撮影  編集/比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1621号・2017年1月27日紙面から掲載

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比嘉千賀子

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住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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