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2025年8月29日更新

「絵に世相が反映」「大人も元気になれる」 審査委員が語るコンクールの魅力【第10回こども絵画コンクール あったらいいな、こんな家】

第10回こども絵画コンクールの審査員を務める4人に、過去回を振り返っての感想や印象に残っている作品、審査の抱負などを聞いた。

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 審査員長・金城明美さん(絵本作家、初任者研修拠点校指導教員)

コロナ、首里城焼失 子どもの絵にも世相

◆過去9回を振り返っての感想

沖縄の古民家は、沖縄に適した暮らしを求め、工夫され続けてきました。こども絵画コンクールも、子どもたちの夢の暮らしを絵画で表現し続けています。

2016年の第1回は、「大好きなもの」が取り入れられた笑顔いっぱいの家が集まりました。

19年の第4回は首里城の火災後で、シーサーや瓦屋根など沖縄らしい家も多く集まりました。

その後、コロナ禍の20年の第5回では「これまでと違う!」と驚くような作品が集まりました。子どもたちのアイデアは、よりスケールの大きいものになった印象でした。飛び出す絵本のような勢いのある絵には、子どもたちのアイデアと願いがいっぱいで、元気をもらいました。

23年の第8回で特徴的だったのは、懸命に大きく力強く家を描いた低学年の作品でした。彼らは幼児期にコロナ禍を経験し、外を出歩くことが少なかったと思います。家が身近で元気の源だったのでしょう。高学年の作品はアニメのような描き方で今にも手足が動き出しそうな活発さを感じさせました。

また、この頃から入賞常連のこどもたちがいました。中でも目をみはる勢いがあったのが屋嘉比康虎さん、吉濱日彩さん、山城俊太さんです。


◆印象的に残っている作品は

1つを選ぶのは難しいですが、最初に「すごい! すてきな色使い」と思ったのは、第1回特別賞の宮城瑠蘭さん(当時・志真志小1年)の作品です=下写真。黄色の星の家とぶらんこがとても可愛く、宇宙の青とも合っていました。
 

第1回特別賞の宮城瑠蘭さん(当時・志真志小1年)の作品

さあ皆さんのアイデアを絵にしてみましょう。お待ちしています!


 審査員・宮城栄作さん(タイムス住宅新聞社社長)

 

初審査にワクワク 協賛企業にも感謝

◆初審査への意気込みは

「こども絵画コンクール」も今年で第10回を迎えました。毎回、私達の想像をはるかに超えるアイデアや完成度の高い絵が集まり、児童の皆さんの発想力や表現力に驚かされています。今年初めて審査に参加しますが、どんな絵に出合えるかワクワクしています。

また、県内の企業から協賛金を募り、その一部を子どもの支援を行う団体に寄付するという取り組みを第1回から続けています。今まで協賛してくださった延べ264社の皆さまにも厚く御礼申し上げます。

いつの日か、こどもたちが描いた夢の家が実際に建ち、タイムス住宅新聞で紹介する日を楽しみに、同コンクールを継続していきます。

 

 審査員・山城一美さん(沖縄職業能力開発大学校 特任教授)

子の個性伸ばす企画 大人も元気になれる

◆審査員を務めた第3回〜第9回を振り返っての感想

まず驚いたのが、こどもたちの感性です。用紙からあふれるように描かれた絵、鮮やかな色彩と手法、家への夢とそして家族の素敵な笑顔です。理想の家とは、やはり皆が笑顔になれる家だと感じました。

審査のたびに、忘れていた幼いころの純粋な気持ちに戻れ、こどもたちからパワーを頂いています。


◆印象に残っている絵は

コロナ禍に描かれた絵が印象的でした。行動範囲を制限されたため、お友達が動物や昆虫と変わり、家の中での過ごし方・遊び方も変わったように思います。移動する家や宇宙の家、海の家など、こどもたちの描く絵にも多くの変化がありました。 

その中で第6回(21年)最優秀賞に選ばれた兼本沙夏さんの「海の中のたのしい家」は、楽しそうな笑顔と色鮮やかな海が、アフターコロナへの希望と勇気を与えてくれました。


◆こども絵画コンクールが果たす意義とは

こどもたちの可能性は無限大です。こどもたちの個性を同コンクールは引き出しています。

「夢」を描くコンクールですが、絵の技術力だけではなく、ひとつひとつの絵の中に、家族やお友達への思いや心のメッセージが描かれております。こどもの成長をサポートするとともに、見ている大人も幸せになれる企画だと思います。

◆応募を考えているこどもたちへメッセージ

夢は自由です。「あったらいいな、こんな家!」は、大好きな家と家族をたくさん描いてください。そうすると毎日が楽しくなりますし、願いを込めて描くとひとつひとつ夢に近づいていきますよ。みんながハッピーになれる絵をお待ちしております。


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 審査員・江橋正さん(インテリア産業協会沖縄支部 事務局長)

笑顔の人々が印象的 成長を見られて幸せ

◆審査員を務めた第2回〜第9回を振り返っての感想

第2回から「公益社団法人インテリア産業協会沖縄支部」として共催し、審査員を務めさせていただいております。毎回印象的なのは、描かれている人々が笑顔で、とても良い表情をしていることです。

毎年、応募してくれる子もおり、その子たちの成長過程を見られることでも幸せな気持ちにさせてもらえます。


◆印象に残っている絵は

たくさんあり、一つに絞るのは難しいですが、あえて選ばせてもらうと、第3回のインテリア産業協会賞に選出した、前田いのりさん(当時・福嶺小1年)の「地下のひみつきちの家」=下写真=が印象に残っています。
 


前田いのりさん(当時・福嶺小1年)の「地下のひみつきちの家」


各部屋のインテリアがしっかり描かれていて、当時1年生だったにもかかわらず、描写・観察力が素晴らしかったです。


◆こども絵画コンクールが果たす意義とは

この10年の間にはコロナ禍もあり、開催自体が危ぶまれた時もありました。しかし、乗り越えて継続してきたことが、子どもたちに少なからず夢や希望を与えられたのではと思っています。 

また、応募を機会に将来、建築やインテリアに関わるプロが出てくれたらうれしいですし、それも期待しながら続けていけたらと思います。


◆児童たちへメッセージ

今まで応募してくれた皆さん、絵を描いているときはとても楽しかったと思います。自分の好きな人や好きなものと一緒に暮らせる理想の家は、夢がありますよね。それがかなうといいなと思います。

これからも夢に向かっていきましょう!

 

募集要項

テーマ 「大好き! ぼく・わたしのおうち」または「あったらいいな、こんな家」
対象 沖縄県内の小学校に通う1年生〜6年生
2025年9月11日(木)消印有効 ※10月中に結果発表
応募規格 画用紙(四つ切り54 . 2 cm×39 . 2 cm)縦横自由、水彩画やクレヨン画など自由
応募方法 作品の裏に「氏名・ふりがな」「学校名・学年」「学童クラブ名」「住所」「電話番号(連絡のつきやすい番号)」「作品のタイトルやコメント」を明記した応募用紙を貼り付けて、下記応募先まで送付。応募用紙はこちらからダウンロードできる
※応募期間内、作品の持参も可。タイムス住宅新聞社か沖縄タイムス中部支社(沖縄市)のみ受け付け。

応募宛先、問い合わせ
(株)タイムス住宅新聞社 こども絵画コンクール募集係
〒901ー0015 那覇市久茂地 2 ー 2 ー 2 タイムスビル11階 
電話=098・862・1155(営業/平日午前10時〜午後5時)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2069号・2025年08月29日紙面から掲載

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