住空間プロデューサーの上原牧子さんが暮らしを楽しむインテリア「オーダー家具で空間有効に」|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

家づくりのこと

インテリア

2018年2月9日更新

住空間プロデューサーの上原牧子さんが暮らしを楽しむインテリア「オーダー家具で空間有効に」

[文]上原牧子さん(住空間プロデューサー)Vol.11
「もっとスペースを有効活用したいけれど、市販品ではスペースに合う家具が見つからない」「インテリアに合う家具を探しているけれど、気に入るものがなかなかなくて」と思う方も少なくないと思います。そんな時にスペースに合わせて自分好みの家具がオーダーできたらいいと思いませんか? 今回はそんな自分スタイルの家具について紹介します。

使い勝手もデザインも自分好みに

暮らしに合せ家具もカスタマイズ

オーダー家具と聞くと特別な物と思われがちですが、スペースに合わせ機能的で使いやすい自分スタイルの家具を求める方が増えています。市販の家具に比べ、どうしても価格は高めになりがちですが、スペースを最大限に有効活用できる使い勝手の良いオーダー家具は、買い替えや買い足しの必要がなく、長い目で見ると家計に優しいと言えるでしょう。
オーダー家具は造作家具とも呼ばれ、新築やリノベーションの工事段階で建築と一体化して造る場合と、工場で作ってきた家具を取り付け設置する場合の両方があります。市販の家具に比べて自分好みに自由にカスタマイズできるので、より満足度の高い空間をつくることができるのが大きなメリットです。

①デザインは自由自在(写真A~D)
オーダー家具の魅力は、なんといっても自由にデザインできること。ライフスタイルに合わせた自分好みの仕上げができます。例えば食器棚なら、ゴミ箱スペースや炊飯器スペースを確保するなど、使い勝手に応じた形にすることができます。
ほかにも用途に合わせ、間接照明を入れたりガラスやミラーを組み込んだりと、自由にデザインが楽しめます。
収納目的の家具なら、物の量や大きさをあらかじめリストアップし、どこに何を納めるか、普段の生活動線も考慮しながらプランするとよいでしょう。取っ手やレールなどの部材も豊富にあるので、好みに合わせてオンリーワンの家具ができます。

②インテリアに合わせた素材、色が選べる(写真E)
素材はたくさんの種類の中から選ぶことができます。無垢材や突板のほか、昨今はメラミン化粧板を使うことが多く、色や柄も豊富で、テクスチャーはマットや鏡面、エンボスなど種類もさまざまです。
天板は傷が付きやすいので鏡面タイプではなくマットな素材を選ぶのがオススメです。サンプルはカタログにある小さなチップサンプルだけではなく、少し大きめ(尺角寸法)のサンプルで確認するとイメージしやすいです。

③デッドスペースを有効活用(写真F~G)
ミリ単位で製作できることで、デッドスぺースを作らず空間を有効活用することができるのもオーダー家具の良いところ。スペースに合わせて市販の家具を探すのはなかなか難しいものですが、オーダー家具なら現場工事と合わせて壁や天井と一体化し、きれいに納めることができます。
その場合、造ってしまうと壁や床面に固定されるため、容易に動かせないので、今後変化するであろうライフスタイルも考慮にいれながらプランするとよいでしょう。
賃貸物件の場合は、原状回復の問題もあるため、壁や床に固定せず、可動型の置き家具にするのがオススメです。
オーダーの際は、最初に予算を決め見積もりを出してもらい、高ければ見えない部分は安価な材料を使うなど価格を調整していくのもオーダーのコツです。
毎日使う家具だからこそ、ぜひ、自分だけのオリジナル家具を造ってみませんか。



<A>部屋の幅に合わせて造ったTVボード。床から浮かし間接照明を入れることで部屋に広がりがでます。インテリアに調和したオーダー家具は全体的にまとまり、すてきな空間になります


<B>インテリアに合わせて造ったオリジナルドレッサー。部屋の扉面材に合わせてデザイン


<C>こだわりのブーツ専用靴箱。靴のメンテナンスがその場でできるようスライド式の天板を設置


<D>夫婦の共同書斎。それぞれのデスクは可動式にし、フレキシブルに使える空間へ


<E>素材や色が豊富なメラミン材はサンプル帳の中から幾つか候補を選び、大きめのサンプルを取り寄せて柄の出方など確認


<F>コーナー用TVボード。セパレート式で奥はDVDを収納できるなどアイデア満載のオリジナル家


<G>デッドスペースになりがちな梁(はり)部分は、現場に合わせ、加工することでスペースを有効活用

 

インテリアの悩み、気軽にプロに相談

沖縄県インテリアコーディネーター協会では、気軽にインテリアのアドバイスが受けられる「ちょこっと相談プラン」を展開している。
実務経験3年以上のインテリアコーディネーターが、初回の相談を2時間5000円(延長1時間、追加2000円)で受け付け、提案、アドバイスする。コーディネーターによる自宅訪問、家具やカーテンなどを選ぶためにショップへ同行することも可能。
申し込みは同協会HPから。
http://ic-okinawa.com



上原牧子さん(住空間プロデューサー)
うえはら・まきこ/(有)ムーブプランニング専務取締役。住空間プロデューサー。インテリアコーディネーター、二級建築士、アートライフスタイリスト、ライティングコーディネーターの資格を持ち、トータルで空間をプロデュースする。

上原牧子 オフィシャルWEBサイト
http://move-makiko.com
ムーブプランニング
098-860-3202
http://move‐planning.com


暮らしを楽しむインテリア
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1675号・2018年2月9日紙面から掲載

インテリア

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2128

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る