企業・ひとの取り組み
2021年1月15日更新
【ひと】100年目指して社会貢献も|安村順司さん アゲダ空調食品設備(株)代表取締役社長
県内スーパーなどの冷凍・冷蔵設備や空調設備等の販売、工事を行うアゲダ空調食品設備(株)。昨年12月、代表取締役社長に就任した安村順司さん(46)は「100年企業を目指していきたい」と意気込みを語る。
空調工事の現場から代表に
安村 順司さん
アゲダ空調食品設備(株) 代表取締役社長
-社長就任の感想は?
私は入社から21年間ずっと工事部で工事現場に携わってきました。営業部長になったのが4年前。社長就任は私にとって突然のことで、「本当に私でいいのだろうか」と悩む日がしばらく続きました。
しかし、当社は「顧客の繁盛、社員の幸せ、会社の発展」が経営理念。創業者の町田宗啓会長からは「時代が移り変わろうとも変わってはいけないのが経営理念。時代の変化に合わせて変わらなければならないのが仕事と会社である」という教えがあります。私に託された思いを受け、当社が築き上げたものを守っていこうと覚悟を決めました。
-心掛けていることは?
お客さまに満足していただけるよう、現場の声を聞きながら、早く、きれいで丁寧な仕事を心掛けています。
長年、現場を経験してきた私が社長に就任したことで、社員の刺激になり、活発な意見も出るなど、良い変化への期待を強く感じています。
今後も謙虚さと感謝の気持ちを忘れずに、役目を果たしていきたいと思います。
-今後の目標は?
当社はことしで創業から54年目を迎えますが、100年企業を目指したい。
私の入社当時は30人だった社員も、業務拡大や新事業の立ち上げにより、今では82人に増えました。中でもコインランドリー事業は定年後に働く場の提供にもつながっており、今後も展開を広げていく予定です。これまで当社を支えてくださったたくさんの先輩方に感謝し、当社を選んでくださるお客さまを大事にしながら、社会に貢献できる会社をつくっていきたいです。
県内唯一の社員空手道場
会社の個性が強みに
アゲダ空調食品設備(株)には県内で唯一の社員空手道場がある。社屋ビル4階にある「上地流アゲダ社員道場」は、同社創業者で上地流空手師範の町田宗啓氏が31年前、空手を通した心身の鍛錬を目的に創設。町田師範の指導の下、毎週水曜日に社員などが集い、稽古を行っている。
安村社長も4年前、営業部長への就任と同時に空手を習い始め、現在では初段取得を目指して鍛練を積んでいる。「日々の稽古で礼節を重んじる姿勢が社員にも浸透。あいさつと礼儀正しさでお客さまからお褒めの言葉をいただき、当社の強みとなっています。道場は当社の個性。今後も大切にしていきたい」と語る。
社員空手道場で鍛錬に励む安村社長(後列中央)と社員ら
やすむら・じゅんじ/1974年、沖縄市出身。具志川職業能力開発校電気科を卒業後、94年、アゲダ空調食品設備(株)に入社。21年間、工事現場に携わる。2016年に同社取締役営業部長、20年12月に同社代表取締役社長に就任。趣味は空手と釣り。
◆アゲダ空調食品設備(株) 北中城村字安谷屋1453
電話098・935・3600
取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1828号・2021年1月15日紙面から掲載