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2020年12月31日更新

[特集]withコロナ時代の住まいを沖縄の家づくりに学ぶ

新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年。感染予防や過ごしやすさなど住まいに求めることが変化した一方、ウィズコロナ時代の住まいのヒントは沖縄の家づくりにありとの声も。建築士の自邸やお住まい拝見で紹介してきた物件などから、これからの家づくりを考える。

予防意識した建築士の家

㈱アーキラボラフィット|德里政俊さん宅|築27年自宅リノベーション


LDKを見る。写真右手側に玄関と寝室、左手側に子ども室と洗濯室などの水回りがある。約18.5坪のコンパクトな住まいながら、天井板を取り払い、室内窓などで視線を抜くことで狭さを感じさせないようにした
 
上部が開閉して風を通す室内窓。プライバシー確保のため、ロールスクリーンを取り付けた

室内に持ち込まない
玄関に設けた手洗い場。帰ってきたらすぐ手洗い・うがいして、ウイルスを室内に持ち込むリスクを軽減する

築27年の自宅をリノベーションしたアーキラボラフィットの建築士・德里政俊さん。貸し出している2階の借り手が2020年初めに退去したのをきっかけに、「コロナの影響も意識して、ウイルスを室内に持ち込まず、風が室内全体に巡ることで換気もできる住まい」にした。

そのポイントの一つが、玄関に設けた手洗い場。「完成時の見学者からは、『うちにも取り入れたい』と好評だった」という。また、室内窓と採風ドアを使って風通しを工夫=右囲み。風が家の四方から吹き、遮られることなく家中を巡る。「国は感染対策として、室内の二酸化炭素濃度を1000ppm以下に保つよう推奨。最大4人を1時間ほど案内したが、700ppmを超えなかった。風が巡っている証拠だろう」と話す。 在宅時の過ごしやすさも考慮。広さ約18・5坪に家族4人が住むため、「狭さを感じないようにした」。天井板を取り払って伸びやかな空間に。掃き出し窓の先には庭を設け、LDKと子ども室は室内窓でつなぐことで、視線が抜けるようにした。

ウィズコロナ時代の家づくりについて、住宅リノベに携わる德里さんは、「沖縄の家は通風を考えた造り。それに加えて個室、家中に風を巡らせる工夫が大事になるだろう」と話す。さらに在宅時間が長くなり、「家で楽しく過ごす工夫が求められてくるのでは?自分が必要、好きな物をDIYする人も増えるだろう。セルフリノベの方法や楽しみを教えることもわれわれに求められてくると思う」と話した。

 
風を家中に巡らせる
室内窓を設けたことで、リビングと子ども室の間に風が抜ける。また、洗濯室の勝手口には採風ドアを使い、風の出入り口を確保=上写真。採風ドアは防犯性にも優れているので、夜間や留守中も通風できる。風の出入り口が家の四方にあり、室内で遮られることもないため、家中に風が巡る。空気の入れ替えはもちろん、猛暑の多い沖縄の夏も涼しく過ごすことができる

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1826号 第1集・2021年1月1日紙面から掲載

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