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2015年6月12日更新

第1回沖縄建築賞|受賞者7氏を表彰

県内の優秀な建築や建築士を表彰する「第1回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の表彰式が8日、那覇市のタイムスギャラリーであった。正賞2点をはじめ、タイムス住宅新聞社賞や審査委員特別賞、奨励賞全7点の受賞者を表彰した。審査総評では、自然との共生や伝統を踏まえた、沖縄らしい建築の提案が出ることへの期待も聞かれた。

 


正賞の畠山氏(前列中央)と石川氏(前列右端)をはじめ、受賞を喜ぶ7氏(8日、那覇市久茂地のタイムスギャラリー)


『沖縄らしい提案』に期待も

応募総数48点(住宅建築部門27点、一般建築部門21点)の中から、正賞(賞金20万円)は、住宅部門で畠山武史氏(40)、一般部門で石川保氏(38)の作品が選ばれた。正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞(同10万円)は大城貢氏(54)。奨励賞(同5万円)は、住宅部門から前田慎氏(45)と門口安則氏(52)、一般部門から伊良波朝義氏(48)。審査委員特別賞(同5万円)には、國場幸房氏(75)の作品が選ばれた。
受賞者には、審査委員の名嘉睦稔氏の作品「恋人たちのカチャーシー」が施された琉球ガラス製の盾と賞状、賞金が手渡された。
この日、体調不良で欠席した古市徹雄審査委員長の審査総評を、小倉暢之審査副委員長が代読。県内建築士の情熱やデザイン力の高さを感じたとした上で、「風や光を取り入れ、緑化や外部への開放など、積極的な提案が印象に残った」と評価した。自然との共生や伝統を踏まえ、沖縄らしい建築が出てくることへの期待を示した。
受賞者を代表し、正賞の畠山氏と石川氏があいさつ。受賞の喜び、周囲への感謝の気持ちを表した。
広島県出身の畠山氏は、「沖縄の建築の発展に少しでも貢献できるよう頑張りたい」と表情を引き締めた。石川氏は「気候風土を踏まえた独創的な設計をしていきたい」と抱負を述べた。
同賞は県内の優秀な建築と建築士を表彰し、若手の発掘を目的に創設。県建築士会と県建築士事務所協会の創立60周年記念事業の一環として、日本建築家協会沖縄支部、タイムス住宅新聞社とともに実行委員会を立ち上げ、主催した。


古市審査委員長の審査総評を代読する小倉副委員長

審査47点公開 14日まで

8日午後から、審査した作品47点がタイムスギャラリーで公開されている(写真)。設計コンセプトや平面図など作品の概要をパネルで展示。会場では作品一つ一つに見入ったり、パネルを前に話し合う来場者の姿が見られた。
入場は無料で、14日まで公開。時間は午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1536号・2015年6月12日紙面から掲載

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