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2017年2月3日更新

高齢者の外出と交流を促す【兼城ゆいまーる会】|共に支える地域のチカラ⑨

公民館を活用して地域の高齢者の生きがいづくり、健康増進に取り組んでいる南風原町「兼城ゆいまーる会」。県内でも数少ない男性だけの活動「男塾」は、町内外で注目されている。

1人暮らしや、日中1人で過ごす高齢者に公民館で集う機会を作り、生きがいや健康増進につなげたい

南風原町では、小地域福祉ネットワーク活動の一環として、各自治会や公民館を拠点に高齢者を対象にしたミニデイサービスなどを実施している。1993年に発足した兼城ゆいまーる会は、町内でも先駆けて小地域福祉ネットワークに取り組んだ団体。地域の民生委員と協力員からなる十数人のボランティアが企画・運営する。
兼城は子育て世帯が多く住み、町内でも高齢化率が低い地域だという。浦崎直浩会長は「家族が学校や仕事に行く日中は、家に一人きりという高齢者もいる。外出や地域の人と交流する機会を作ることで、生きがいや健康増進につながれば」と、活動の意義を話す。
活動は毎週水曜と第4金曜日。第1、3週は町社会福祉協議会によるミニデイ、第2、4週は自主企画の高齢者サロンが開かれる。参加者は80代が中心。前年度の活動や参加者の声を基に立てられる年間活動計画は、室内ゲームにグラウンドゴルフ、地域の子どもたちとの交流など多彩だ。
会発足当初から参加する89歳の女性は、「みんなの顔を見て、おしゃべりして、笑って、元気の源です。特に初詣や社会見学、忘年会などは最高ですよ」と笑顔。2年前から参加する金城ヤス子さん(79)は、「踊りが好き。送迎もあるので助かります」と話す。

趣味を楽しむ「男塾」
2014年9月から加わった活動が、毎月第4金曜日の「男塾」だ。県内でも数少ない男性だけの集いで、囲碁や三線、カラオケ、卓球などを楽しむ。
「水曜日の参加者は女性が大半。『男性が気軽に集まって活動できる場をつくりたい』と、社協に掛け合ったんです」と浦崎さん。スタートから半年は社協が運営を支援。それ以降は、自主運営で活動を続けている。囲碁には地域の有段者が、三線には古典愛好会のメンバーが参加するなど、活動は少しずつ充実してきている。浦崎さんは、「参加者がもっと増えれば、隔週の活動にしたい」と目標を語った。

◇ ◇ ◇
長年にわたる活動の功績が認められ、県社会福祉大会で表彰も受けた。参加者同士、活動を支えるボランティアも互いを気遣い、声を掛け合う。住人の心の交流が、高齢者の笑顔と安心を生む。


毎月第2、4水曜日に自主企画する高齢者サロンの様子。この日はウチナー歌劇のDVDを鑑賞した後、町社会福祉協議会によるアンケートがあった(1月25日、南風原町兼城公民館)


毎月第4金曜日に開かれる「男塾」では、囲碁やカラオケ、三線、卓球などを楽しむ


北側の高台から兼城地域を見る。国道329号を挟んで集落が広がり、アパートなど集合住宅も多い


兼城ゆいまーる会 会長浦崎直浩さん(73)

 Topic 
町社協の協力で送迎も
Q. 国道を挟んで集落が広がる兼城。公民館への行き来に苦労する高齢者への対応は?
 A. 浦崎  公民館は、地域の南の端あたりにあり、近くの高齢者は歩いて来られます。国道の北側に住む参加者は、社協のミニデイサービスと自主サロンの時間帯は、社協のバスが送迎をしています。ただ、社会見学など、企画内容によっては朝の集合になる場合もある。そのときは、事前にボランティアのスタッフで割り振りして、各自が車で参加者を迎えて、公民館で集まるようにしています。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1622号・2017年2月3日紙面から掲載
 

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比嘉千賀子

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住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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