[第27回沖縄ウッディフェア]出展者らが意欲|木の魅力 見て触れて|11月8日(金)〜10日(日)@おきなわ工芸の杜(豊見城市)|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2024年11月1日更新

[第27回沖縄ウッディフェア]出展者らが意欲|木の魅力 見て触れて|11月8日(金)〜10日(日)@おきなわ工芸の杜(豊見城市)

沖縄県内の木工作家が一堂に会する「ウッディフェア」が11月8日(金)〜10日(日)に豊見城市のおきなわ工芸の杜で開かれる。

 第27回沖縄ウッディフェア 
11月8日(金)〜10日(日)
昨年の会場の様子

出展者らが意欲
木の魅力 見て触れて



ベテランも若手も元気

 屋  宜  約30年前、すでに定着していた「壺屋陶器祭り」に負けない木工のイベントをつくろう! というのがウッディフェアのはじまり。仲間と奔走し、さまざまな業界の協力を得て開催にこぎつけた。

第1回は那覇市の与儀公園にテントを立てて開催した。その後は同市にあったフリーゾーンや、同市小禄のジャスコ(現在はイオン)前広場、沖縄市のプラザハウス、豊見城市の沖縄空手会館などで開催させてもらった。

2022年に「おきなわ工芸の杜」が豊見城市に完成してからはここで開催している。室内だし、工芸専門の場所なので作品の搬入・搬出や展示がしやすい。ようやく拠点ができたという感じ。

 島 袋  僕は出展者になって3年目。それまでは来場者として遊びに来ていた。屋宜さんをはじめ先輩方のおかげで、今やウッディフェアというイベントは広く浸透していて、全県から木やDIYが好きな人が集まってくる。仲間と交流できるのが楽しい。作品のアイデアが生まれたりと、いい刺激になっている。

 小橋川  自分は15年くらい出展している。フェアのたび、木工業界はベテランだけでなく若手も元気だと感じる。20代~30代の出展者も多いし、作品のレベルも高い。横目で見ながら「僕ら中堅も負けられない」と思っている(笑)。 今回はさらに若い、南部工業高校や沖縄高等特別支援学校の学生たちの作品展示もある。とても緻密で高い技術力に驚いた。

 
伐採木に大きな可能性

 瓜 田  昨年から、今まで焼却処分されてきた伐採木や老木を活用した作品の製作・販売もしている。僕は2年連続でこの取り組みに参加しているが、すごく面白い。クロヨナ、オオバアカテツ、クロキなど身近にあるのに意外と使っていなかった木材の魅力を知ることができた。色もきれいで加工もしやすい。捨てるのはもったいない、と強く思う。

 島 袋  年々、木材を確保するのが難しくなっている中で、伐採木の活用は作り手にとってもありがたい。

 小橋川  家具を作る人が少なくなっている印象がある。家具は木の良さを最大限、引き出せると思っている。フェアでは、見て、触れて木の家具の良さも体感してほしい。

 瓜 田  作り手も来場者も楽しみながら、環境問題や若手の育成などに取り組んでいる。単なるお祭りごとを超えた、社会的意義のあるイベントになっている。

 屋  宜  今回は53工房が出展する予定。来場して、たくさんのオンリーワンと出合いながら「あなたの木」を見つけてほしい。
 

沖縄ウッディフェアに展示される予定の南部工業高校の学生による作品


沖縄ウッディフェアに展示される予定の沖縄高等特別支援学校の学生による作品


昨年、展示された伐採木作品。焼却処分されていたクロヨナ、オオバアカテツなどの伐採木が家具や食器として生まれ変わった
 

インフォメーション

個性豊かな木工芸品やその他工芸品の展示販売、苗木の無料配布(期間中の午後2時〜)、木工体験、高校生の作品展示などを行う

■会 場/おきなわ工芸の杜
(豊見城市豊見城1114-1・旧豊見城城址公園内)

■問い合わせ/沖縄ウッディフェア事務局
電話=080ー4317ー1545(平日10時〜18時)


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2026号・2024年11月01日紙面から掲載

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