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2024年10月25日更新

[第10回沖縄建築賞 表彰式]建築士や施主ら喜び共有

県内の優れた建築物や建築士を表彰する「第10回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)の表彰式が10月19日、那覇市の天久テラスで開かれた。建築士や施主、施工関係者ら40人が集まり、受賞を祝った。

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受賞した建築士(前列)と施主、施工会社、審査委員ら=19日、那覇市の天久テラス
 

建築士や施主ら喜び共有

第10回沖縄建築賞には、住宅建築部門11点、一般建築部門7点の応募があった。第10回を記念して新設されたリフォーム・リノベーション・コンバージョン部門には2点の応募があり、合計20点の作品が集まった。その中から9点が入賞、3点が入選作品として選ばれた。

19日に開かれた表彰式では、入賞者だけでなく入選者・施主・施工関係者にも賞状などが贈られた。


施主として賞状を受け取る、琉球調理製菓専門学校の大山勝校長


住宅建築部門の正賞を受賞した喜びを語る仲本さん


同賞が世界のヒントに

「亜熱帯のいえ」で住宅建築部門正賞を受賞した仲本昌司さん(ADeR)は「この家は、沖縄でこそできる、沖縄に適した建築を真剣に考えて出した答え。節目となる10回目の沖縄建築賞で正賞を取れて光栄」と話した。

「コンクリートを結う 琉球調理製菓専門学校」で一般建築部門の正賞を受賞した石川保さん(かみもり設計)は「難しいコンクリート工事を丁寧に為し遂げてくれた現場監督や職人さんたちのおかげ」と喜びを語った。施主として表彰された同校の大山勝校長は「外観の評価が目立ったが、学生からは、オープンスペースを中心にした集いやすい間取りが好評。素晴らしい教育環境をつくっていただき、感謝している」と石川さんと握手を交わした。

古谷誠章審査委員長は「沖縄の建築で試みられていることが、この賞を通して日本や世界のヒントになることを期待している」とエールを送った。
 

第10回受賞者一覧

◆住宅建築部門正賞
「亜熱帯のいえ」仲本昌司氏[(株)ADeR]

◆一般建築部門正賞
「コンクリートを結う 琉球調理製菓専門学校」石川保氏[(株)かみもり設計]

◆タイムス住宅新聞社賞
「自然との境界」畠山武史氏[(株)クレールアーキラボ]

◆奨励賞
「継承する家」畠山武史氏[(株)クレールアーキラボ]
「ミニマル×マキシマル」松田まり子氏[松田まり子建築設計事務所]
「勝連のリゾートオフィス」濱元宏氏、豊崎孟史氏[(株)GAB]
「緑庭のメディカルケア」平良和礼氏[(株)渡久山設計]
「わんさか大浦パーク」仲本昌司氏[(株)ADeR]
「瀬底の家」藤野敬史氏、藤野菜々恵氏[1級建築士事務所あまはじ、あまはじランドスケーププランニング]

◆入選
「松川の家」根路銘安史氏、水上浩一氏[アトリエ ネロ]
「『離れ』を内包する家」大嶺亮氏[ファイブディメンジョン1級建築士事務所]
「比謝川のほとりに建つホテル」落合隆文氏、屋良直子氏[(株)建築設計同人 匠才庵]

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2025号・2024年10月25日紙面から掲載

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