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2024年2月23日更新

初心者でも育てやすい 植え付け適期の作物や花

前回に引き続き、初心者向けの家庭菜園づくりについて紹介する。今回は苗編。わかば種苗の照屋清司さんに、今が植え付け適期で初心者でも育てやすい苗や、丈夫な苗の選び方、連作障害、最新の家庭菜園事情について教えてもらった。

背が高過ぎない苗選ぶ

沖縄では、今の時期こそ夏野菜や夏の花々の植え付けシーズン。初心者は、種から育てるよりも市販の苗を購入して植える方が手間や失敗が少ない。

照屋さんに今の時期に苗が出回っていて、初心者でも育てやすい植物を教えてもらった。「遅くても4月中に植えれば、8月くらいまでには収穫や花が楽しめると思います。梅雨に入る前にたっぷり日に当て、台風前には収穫・開花が楽しめるよう、なるべく早めに植え付けましょう」と話す。

苗を購入するときは「ほかの個体より背が高くなり過ぎているものは避けた方が良いでしょう。そういう個体はポットに入っている期間が長く、中で根が巻いている可能性がある。根が巻いていると成長不良だったり、収量が少なくなったりすることもあります」と説明する。良い苗は「葉が青々としていて厚みがあり、茎が太く、土と接している部分にぐらつきがないもの」とアドバイスする。




丈夫な苗を選ぶポイント

◆他の個体に比べて背が高過ぎない
◆葉が厚く、青々としている
◆茎が太い
◆土に触れている部分が安定していて、ぐらついていない
◆虫がついていない



連作障害にも注意

「昨年はたくさん収穫できた。今年もまた植えるぞ!」の前に注意したいのが「連作障害」だ。連作障害とは、同じ土に同じ科目の野菜を植え続けると土壌の成分が偏り、病原菌や特定の虫が増えて発生する。「トマトとジャガイモ」「カボチャとキュウリ」など違う野菜でも、同じ科目だと連作障害が発生する可能性がある。

プランター栽培も例外でなく、同じ土で同じ科の作物を育て続けると連作障害が発生する恐れがある。「昨年はたくさん取れたのになぜか今年は全然収穫できなかった」というのは初心者にありがちな失敗だ。

対策としては、畑(プランター)をいくつかのブロックに分けて同じ科の野菜をまとめて栽培。1年ずつ隣のブロック(プランター)にずらして栽培していく「輪作」。または収穫が終わったら「土を消毒して市販の土壌改良材や、土の再生材を投入するという手などがある」と照屋さんは話した。
 

連作障害防ぐには 「野菜の科目」を知ること!

連作障害は、同じ野菜でなく「同じ科」の野菜を植え続けることで起こる。違う種類でも「科目」が同じであれば作物に悪影響を与える恐れがあるので、科目についても覚えておこう。

◆野菜の科目の一例

ナス科…トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシなど

ウリ科…キュウリ、ゴーヤー、ズッキーニ、スイカ、カボチャなど

マメ科…ラッカセイ、インゲン、ソラマメ、エダマメ、エンドウなど

アブラナ科…キャベツ、カブ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリーなど

連作障害に強い作物…カボチャ、サツマイモ、ニンジン、ネギ、タマネギなど。
※ただし、植える前に何を植えていたかなどで状態は変わってきます



つる性作物は支柱やネットを使用

ゴーヤーやヘチマ、スイカやメロン、アサガオなどつるが伸びる作物は、支柱やネットが必要だ。

3~4本支柱を立てて、つるをグルグルと巻く「あんどん仕立て」や支柱にネットを張る方法がある。

つるが伸びてきたら、ネットや支柱にひもで結び付けて誘引してあげよう。


 

これ一袋でOK! イマドキ家庭菜園

前回(※)「培養土」という、最初から元肥や土壌改良材などが入った初心者向けの土を紹介した。

その進化版が昨今、カゴメやカルビーなどの大手食品メーカーから登場している。「初期生育に必要な肥料などが入っていて、袋にそのまま植え付けられる。さらにココヤシの実の繊維などを使った土のため、栽培終了後は燃えるごみとして捨てられます」と照屋さん。普通の土よりも軽く、持ち運びもラク。ジャガイモやトマトなど、さまざまな作物を育てるのに適した製品が出ている。

前号(2月16日・金曜日号)では「家庭菜園楽しむ 初心者の土づくり」について紹介した。こちらから見られる。

 
袋の上部を折り返し、下部に何カ所か穴を開けて栽培する。上写真は照屋さんが枝豆を育てている


カルビーはポテト、カゴメはトマトなど各社のカラーが出た製品が販売されている。金額は一袋1200円前後
 


【教えてくれた人】

てるや・きよし/創業約70年の老舗「(有)わかば種苗(那覇市樋川)の種苗部長。野菜ソムリエの資格も持つ。
わかば種苗/電話=098・832・5422
https://www.wakabaseed.com

取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1990号 2024年2月23日紙面から掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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