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2023年12月1日更新
湯たんぽやカイロ アナログで減災!|アウトドア×減災⑨
那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回のテーマは冬場の防災グッズに追加しておきたい「アナログ的防寒グッズ」です。
湯たんぽやカイロ アナログで減災!
冬場の防災グッズに追加しておきたい「アナログ防寒具」。湯たんぽや使い捨てカイロ、アルミシート、灯油ストーブなどがあり、電気を使わずに温まれる
電気使わず暖を取る
日に日に気温が下がり、しっかりと焚(た)き火が楽しめる季節。私にとってのキャンプシーズン到来です!
寒くなってきたら防災バッグに追加してほしいのが「アナログ的防寒グッズ」です。家ならエアコンや床暖房、電気カーペットにストーブなどスイッチ一つですぐに暖かくなる機器が充実していることでしょう。しかし、大規模災害でライフラインが制限された場合、そうした暖房器具が使えなくなるでしょう。寒さが辛いだけでなく、体温が1度下がると体の免疫力が30%落ちるといわれています。
そんな時に活躍するのがアナログ的防寒グッズです。代表的なのが湯たんぽ。防災グッズとしても再認識されたのは阪神淡路大震災(1995年1月17日)や東日本大震災(2011年3月11日)だそうです。焚き火で暖をとりながら湯を沸かし、ペットボトルに入れた即席湯たんぽが避難先で配られたそうです。
近年のキャンプブームでも湯たんぽは人気で、火が使えないテント内や車中泊でも安心して使えます。素材もさまざまあり、直火加熱が可能で温かさが長持ちする金属製湯たんぽや、軽くてサイズが豊富、安価なプラスチック製などもあります。
金属製湯たんぽを直火で使う場合は必ずフタを外し、水を7割程度入れて加熱します。吹きこぼれに気をつけてください。沸騰後は水を追加して温度を調整しながら注ぎ口まで満水にしてからしっかりフタを閉めます。水が少ないと内部の空気で容器がへこんでしまう場合があります。
ペットボトルを湯たんぽにする場合は、先に水を3分の1程度入れてからお湯を注ぎ入れます。約7割ぐらいでキャップをしっかり閉め、タオルで包んでください。
どのタイプの湯たんぽでも布袋や厚手の布で包んで使用し、低温やけどにならないようにしましょう。
アルミシートで保温
使い捨てカイロも保管しやすく便利です。ただし、有効期限(2~3年ほど)がありますので定期的に買い替えが必要です。
軽量でコンパクトなアルミシート(エマージェンシーシート)も防災バッグに追加することをおすすめします。通常のブランケットより断熱性が高く、保温効果抜群です。
電源が不要で冬キャンプにも重宝な灯油ストーブやガスストーブも、燃料が調達できればとても心強いです。ただし、換気や燃料の取り扱いは最大限、注意してください。
ペットボトルにお湯を入れれば即席の湯たんぽがつくれる。低温やけどに注意し、タオルなどで包んで使用する
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。那覇市曙1-8-10、電話=098・866・5365
[HPが新しくなりました!]https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1978号・2023年12月1日紙面から掲載