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2023年9月1日更新

家族写真入りの 防災カード作ろう|アウトドア×減災⑥

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害によって被る被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、今日9月1日「防災の日」を機に防災カードを作ってみませんか、という提案です。

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家族写真入りの防災カード作ろう

那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害によって被る被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、今日9月1日「防災の日」を機に防災カードを作ってみませんか、という提案です。


防災の日を機に「備え」もアップデート
防災の日を機に、起こり得る災害について改めて考えて防災セットをアップデート。先日の北朝鮮のロケット発射などを受けてヘルメットも加えた。また、「防災カード」も準備。防災カードには携帯者の名前・住所・性別・血液型のほか、緊急連絡先や家族と決めた避難場所などを記入する
防災の日を機に、起こり得る災害について改めて考えて防災セットをアップデート。先日の北朝鮮のロケット発射などを受けてヘルメットも加えた。また、「防災カード」も準備。防災カードには携帯者の名前・住所・性別・血液型のほか、緊急連絡先や家族と決めた避難場所などを記入する

関東大震災の発生日

今日は9月1日で、「防災の日」にあたります。皆さんはなぜ、この日が防災の日に制定されたかご存じですか?

それは9月1日は「関東大震災」が発生した日だからです。ちょうど100年前の1923年に起こりました。そして、暦の上では「二百十日」にあたり、この前後に台風などの風水害が多く発生しやすいことも由来となっています。さらに、防災の日が制定された年(1960年)の前年に「伊勢湾台風」で大きな被害が出たことも創設の決め手になったそうです。

9月1日を含む一週間は「防災週間」と定められており、一人一人が防災について考え、備えることを促しています。

備えをアップデート

ところで、8月24日午前4時ごろに北朝鮮が発射したロケットが沖縄上空を通過する、という事態が発生しました。

このことで新たに、避難場所の中でも窓際を避けたり、防災セットの中に頭部を保護するヘルメットや防災頭巾などを追加したりするなど、減災行動や備えもアップデートしなければならないと感じました。


   ◇    ◇    ◇


今回は、防災の日を機に「防災カード」を作成して、備えをアップデートする提案です。 防災カードとは、自分の情報(名前、生年月日、住所、血液型)や、家族の連絡先、避難先や集合場所などをカードサイズにまとめたものです。各自治体や防災サイトなどで様式をダウンロードすることもできます。このカードにはあなたや、家族の写真も添付することをおすすめします。

こうした情報(特に連絡先関係)はスマートフォンなどに入っている人も多いと思います。しかし災害時はスマホが使えないことも多いでしょう。いつでも確認できるように紙に出力することが大切です。

さらに最新の家族写真も添付しておくことで、家族が離れ離れになってしまった場合でも、周囲の人に捜してもらいやすくなります。特にうまく自分の状況を伝えられないお子さんの場合、カードを周りに見せることでサポートが受けやすくなります。また、不安なときでも家族写真を見ることで元気になれる、という効果もあります。

何もないのが一番ではありますが、防災の日を機に家族で写真を撮って防災カードを作り、お守りとして携帯してはいかがでしょうか?

防災カードには最新の家族写真も入れておくと、離れ離れになったときでも周囲の人と一緒に捜しやすい。写真の裏にはそれぞれの名前を入れておくと分かりやすい
防災カードには最新の家族写真も入れておくと、離れ離れになったときでも周囲の人と一緒に捜しやすい。写真の裏にはそれぞれの名前を入れておくと分かりやすい


文・写真/與那嶺康貴
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359

https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1965号・2023年 9月1日紙面から掲載

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