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2022年7月15日更新

[沖縄]防災・防犯特集|台風に備えよう

夏本番とともに、沖縄は台風シーズンに突入する。慣れているからこそ、油断大敵だ。今号では住まいの台風対策と、災害の種類・補償、防災・防犯に役立つ製品やサービスを紹介する。


2019年10月10日、日本に接近した台風19号。気象衛星ひまわりの画像を利用したトゥルーカラー再現画像(気象庁・NOAA /NESDIS、CSU/CIRA)

台風から自分の身を守るための準備と行動

日頃からの備え
・気象情報の入手先や避難場所を確認しておく

台風が数日中に近づきそうなとき
・食料や水、懐中電灯などの非常用具を確認
・家の周りで風に飛ばされそうなものがないか点検する


台風が近づいたとき
・不要不急の外出は控える
・増水した川や崖崩れの起こりやすい場所、海岸や浸水の恐れがある低い土地など危険な場所には近づかない

わが家の台風対策

親子で防災士 喜友名曜一さん、朝陽さんが伝授

これから10月ごろまで台風シーズンとなる。台風が近づきそうなときは、事前の暴風対策や停電対策が必須。今回は、親子で防災士の資格を持つ喜友名曜一さん(42)、朝陽さん(12)に喜友名家の台風対策を聞いた。
喜友名家の台風対策を教えてくれた、防災士の曜一さん(左)、朝陽さん親子


飛来物を防ぐ

「強い台風がくると、家にいても窓ガラスがガタガタ揺れて怖い。割れないか心配になる」と朝陽さん。

窓ガラスはある程度の風圧に耐えられるように設計されており、風の力だけで割れる可能性は低い。だが、飛来物がぶつかれば割れてしまうこともある。

「風が強くなる前に、外に置いてある飛ばされそうな物は室内に避難させたり、しっかり固定するなどの対策をしましょう」と曜一さんは注意を促す。こうした対策は、停電を防ぎ、近所の人や建物を守ることにもつながる。

窓は雨戸や防風ネットなどで守る方が良いが、「そういう設備がないときは、養生テープで補強する方法もある。割れるのを防ぐというより、ガラスが割れても飛散を軽減する効果が期待できる」と話す。ガムテープだと剝がしにくく、跡がついてしまうので専用の養生テープを使う。やり方は「米」の字に貼った後、ガラスの外周を囲うように貼る=下写真参照。

外回りの対策
外回りにある飛びそうなものは室内へ移動。心配な窓は養生テープで飛散対策。米という字に貼って、外周を囲むように貼る。「大きい窓はさらに追加して貼ってもいい=写真。ガラス面をなるべく小さくするのがポイント」と朝陽さん。

 飛びそうなものは室内へ 


 心配な窓は養生テープを貼る 


水や食糧を確保

大きな台風だと丸一日以上、暴風にさらされることもある。朝陽さんは「外に出られなくても困らないよう、家族の人数×3日分ほどの食糧と水を準備しておきましょう」とアドバイスする。

停電しても、調理要らずで食べられる缶詰や、カセットコンロなどで調理できるレトルト食品やインスタント麺が重宝する。曜一さんは「台風前には、スーパーからそうした食品が一斉になくなる。だから、わが家では日頃からストックしている」と話す。

食糧のほか、水や乾電池、懐中電灯などの用意も忘れずに。さらに、「自宅から避難しなければいけない可能性も考えて、非常用持ち出し品のチェックも忘れずに。自分と家族に必要なものをそろえておきましょう」と呼び掛けた。

食糧・水を確保
家族の人数×3日分の食糧と水は事前に準備する。曜一さんは「一番、重宝するのは調理要らずで食べられる缶詰類。お湯があれば食べられるレトルトカレーやインスタント麺もあると安心。台風時には売り切れることも多いので、わが家では常にストックしている」と話す。

 調理要らずの缶詰などが重宝 

停電への備え
停電に備えて、電池や懐中電灯、ロウソクなども準備しておく。気象情報などを得られるスマートフォンやタブレットなどは充電を満タンにしておこう。モバイルバッテリーなどもあると便利。

 懐中電灯や電池などを用意 


非常用持ち出し品はマメにチェック
万が一、自宅から避難しなければならない事態に備えて「非常用持ち出し袋の中身も事前にチェックしておきましょう。自分たちに必要な物をそろえておくと安心です」と曜一さん。

非常用持ち出し品の中身の一例
中身は災害時に自分や家族の命を守るもの。喜友名家では、寝袋やマスク、除菌シート、給水袋、軍手などを用意している。あまり重くなると持ち運びが大変なので「自分に必要な物を取捨選択しましょう」と曜一さん。


災害用持ち出し袋の一般的な中身▼
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/9922
高齢者や乳幼児、女性向けの中身▼
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/10176
 

避難情報と取るべき行動


甚大な被害をもたらした2019年の台風19号などによる経験を踏まえ、政府は避難情報に関するガイドラインを昨年5月に改定。従来の「避難準備」、「避難勧告」が廃止され、警戒レベル4の「避難指示」までに、危険な場所から全員避難するよう呼び掛けている。

警戒レベル3では、高齢者や障がい者など避難に時間がかかる方は避難。それ以外の人も避難の準備をしたり危険を感じたら自主的に避難すること。


※1 必ず発令される情報ではない
※2 これまでの避難勧告のタイミングで発令される
※3 高齢者以外の人も必要に応じ普段の行動を見合わせたり、避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難するタイミング


停電情報は沖電のHPなどで確認

沖縄電力は停電が発生すると、停電している地域、戸数、復旧見込みなどをホームページで公表している。地域は字丁目単位で表示され、おおよその復旧見込みも確認できる
https://www.okidenmail.jp/bosai/


電話での自動応答サービスもある。音声を認識し、該当エリアの停電状況や復旧見込みなどを自動応答で案内。24時間受付。
電話番号はTEL:0800・700・1030(フリーコール)



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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1906号・2022年7月15日紙面から掲載

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