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2019年12月27日更新

持てる重さでトリアージ|みんなの防災計画[10]

文・長堂政美
災害時に命をつなぐ物品を詰め込んだ「災害時非常持ち出し袋」。何を準備するかについて、NPO防災サポート沖縄の長堂政美理事長は「持てる範囲で、トリアージ(優先度を決めて選ぶ)して」とアドバイスする。

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■災害時非常持ち出し袋①



命をつなぐ袋

災害時非常持ち出し袋とは、災害時に持ち出す必要最低限の物品を入れた袋のことをいいます。中身は、被災直後から救援活動が始まるまでの数日間、自分や家族の命をつなぐものです。

災害時は、避難所であっても、毛布や食料などの確保は困難になります。そのため、普段から非常持ち出し袋を準備しておく必要があるのです。


水タンクから飲料水

一般必需品として、水・食料がありますが、幸いに本県では住宅の多くに水タンクが設置されています。断水時においても、給水袋があれば、飲料水を確保しやすいと思われます。

また、雨水などを浄化する「ストロー型浄水器」もおすすめです。水のペットボトルを準備しなくて良いので、袋が軽くなります。

簡易寝袋や、毛布代わりの断熱アルミシートなども必要。なければ避難先の体育館や教室のカーテンを、学校管理者などと協議して使用してください。「災害伝言ダイヤル171」を使うための少額の硬貨や、はぐれたとき安否確認に使う家族写真もあるといいでしょう。我慢が難しいトイレ用品も備えておきたいですね。

ただし、これらは持ち歩ける重さにとどめてください。その中で、自分に必要なものを優先順位をつけながら選んでいきましょう(トリアージ)。家族なら中身を分散する方法もあります。台風接近など避難に時間的な余裕があるときは、キャスター付きのキャリーバッグを利用するのも一案です。




ながどう・まさみ/NPO法人防災サポート沖縄理事長、元沖縄市消防長 098-923-4442

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1773号・2019年12月27日紙面から掲載

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