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2022年2月11日更新

【沖縄】「エコデンレース」3年ぶり全国優勝[集まれ! スゴ技学生-18-]

Vol.18 当連載では、ものづくりの大会で入賞したり難関技能検定に合格などした学生を紹介する。
2021年12月に大阪の舞洲スポーツアイランドで行われた「エコデンレース全国大会(主催・全国自動車教育研究会)」ワイパーモーターの部で、那覇工業高校自動車科が3年ぶりに優勝。車体を軽くして速さを追求し、2位に圧倒的な差をつけた。

「エコデンレース」3年ぶり全国優勝
軽さ追求し2位に大差

 
左から 屋良元喜さん、樋口紳之助さん、宮里昴尚さん、
金城昇之介さん、砂川藍翔さん(那覇工業高校自動車科3年)

5人が作製したエコデンカー。アルミの骨組みに加え、プラスチック段ボールや塩ビ板などのボディーで軽さを追求。軽い分バッテリーが長持ちして走行距離が伸びる。27年続いたエコデンレース全国大会は今回で終了予定となっており、那覇工業高が有終の美を飾った


エコデンレースは各チームが作製した1人乗り小型電気自動車の走行距離を競う。オートバイのバッテリーと車のワイパー用モーターを使用するワイパーモーターの部には、全国から4チームが参加した。

那覇工業高校からは3年生5人がチームで出場。前大会経験者の宮里昴尚さんをはじめ、金城昇之介さん、砂川藍翔さん、樋口紳之助さん、屋良元喜さんがエコデンカーを作製。40分間で15周(1周約460㍍)走行し、2位に12周差をつけて優勝した。ドライバーも務めた宮里さんは、「練習時間はなかったけど、本番で思った以上の速度が出て楽しかった」と笑顔を見せる。

速さのカギは「車体の軽さを追求したこと」と5人。車体重量は約21㌔で、骨組みはアルミ角パイプ。初めてアルミの溶接をしたという屋良さんは「鉄より溶けやすいため、穴を開けないよう苦戦したけど、ものづくりの楽しさ学べた」と話す。


大会当日の準備の様子。点検では車体やブレーキの安全性がチェックされる

チームワーク身に付け

4月にアイデアを練り、5月から作製。駆動部は、同大会10連覇を果たした、先輩たちの技を受け継いだ。ブレーキは自転車用のものから、ディスクブレーキという自動車と同様のものへ改良。担当した金城さんは「部品の溶接に加えて旋盤やタップといったネジ加工の技術を磨けたと思う」と話す。

大会が迫る10月、フロントタイヤをつなぐ軸のずれが発覚。骨組みをばらす必要があった。樋口さんは「タイヤの取り付け角度の調整にも苦戦。角度次第で真っすぐ走らないしバッテリーに負担もかかり、レースに支障が出る」と丁寧に調整。大会1週間前に骨組みの付け直しが終わり、試走する時間も無く会場へ送った。砂川さんは「走るまで不安だったけど、チームでつくった一つの作品で実績を残せてうれしい」と振り返った。

卒業後、自動車整備の仕事に就く宮里さんと樋口さんは「経験を生かして頑張りたい」。県内外の技術系学校へ進学する金城さん、砂川さん、屋良さんは「ほかのレースにも出場したい」と意気込んだ。

◆玉城厚司先生からメッセージ
コロナ禍の休校や進路活動もあり、限られた時間の中で、大会に間に合うよう協力してつくり上げた。同大会では初の会場で不安もあったと思うが、チーム一丸となって挑み、優勝を勝ち取った。みんなよく頑張った! ものづくりの楽しさ・難しさ、チームワークの大切さなど、今回学んだことを生かして、それぞれの場所で今後も活躍してほしい。




★難関技能検定に合格した学生や、ものづくりコンテストで入賞した学生を募集します。
 タイムス住宅新聞社(電話=098・862・1155)かメール(h.jyuutaku.jht@gmail.com)にご連絡ください。
 内容を精査した上、記者が取材に伺います。


毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1884号・2022年2月11日紙面から掲載

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川本莉菜子

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好奇心が行動源。まち歩きで面白いことを発見した時に興奮し、脇目振らずに追いかけて迷子になること多し。人が住む・暮らす場所にある歴史、知恵、繋がりの面白さを見つけて発信していきたいです。よく県外出身かと聞かれますが、生粋のウチナーンチュです。

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