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2021年12月17日更新

【沖縄ペット】家に猫を残して外出する|ねこと暮らそう[21]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

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家に猫を残して外出する
留守番準備は念入りに

帰省や出張など出かけることが多い飼い主さんにとって、猫のお留守番は特に心配。近所にお世話を頼める親しい人がいない場合は本当に悩ましいですよね。猫は自分のテリトリーである家から離れることを嫌がるため、連れて行くわけにもいきません。

2日間程度なら猫は留守番が可能だと言われていますが、念入りな準備は必要です。


飲食、トイレ、気温にも配慮
まずは給餌器。決まった時間にエサが自動で出てくる機械です。数日分のエサをまとめてお皿に入れておくという方法は、1日のうちに食べ過ぎてしまい毎日のご飯を確保できない可能性が高いためNGです。

次に自動給水器。ろ過された清潔な水が出る機械で、少なくなると自動で給水してくれます。大きなお皿に水をためておくのは、万が一こぼしてしまうと水分補給ができなくなるので避けましょう。

それから、きれい好きな猫は汚れた場所での排せつを嫌がるので、トイレの複数個設置は必須ですね。今は全自動の猫トイレなんてスグレモノも販売されているので、お留守番をきっかけに検討してみてもいいですね。

また室温では、夏場は窓を閉めエアコンなどで28度くらいを目安に保ち、冬は暖かい毛布や寝床で暖が取れる工夫を。電気毛布や電気カーペットを使用するのは万が一の事故などを考えて、避けた方が良いでしょう。

留守番をしている猫にもしトラブルが起きても、当然すぐには駆けつけられません。「脱走防止のために戸締まりを完璧に」「誤飲・誤食の可能性があるものは全て片付ける」「抜けるコンセントは全て抜いて束ねる」など、気を付けられることは全てやってから家を出ましょう。トラブル防止のため、前回紹介したケージの中での留守番もオススメです。

 

近隣住人との連携

2日以上留守番させる場合は、猫にとっては慣れない環境でかわいそうですが、ペットホテルやペットシッターを利用するのも手。

私が運営するアパート「まやちぐら」では住人さんが留守にする時や、わが家が留守にする時はお互いにペットシッターとなることもあります。

 コロナ禍になる前はわが家に全住人さんを招いて飲み会を行っていました。お互いにどんな猫を飼っているか、どんな方なのか把握できたので、留守番をさせる時にはこういった関係は非常にありがたい存在です。

猫が安全に留守番できるよう、家を空ける時は細心の注意をはらい、帰って来た時にはたくさんかわいがってあげましょう。


お留守番で預かった猫、タイツくん。初日は警戒が強かったが、キャットウオークの端っこに潜むことで場慣れしてくれた。天井に近いキャットウオークは猫が好む「暗い・狭い・高い」快適空間になるので、心を落ち着ける場所としてもうってつけ


タイツくんとわが家の猫たちが慣れた後の様子。仲良く遊んだりして、タイツくんも最終日まで無事にお留守番ができた。猫同士の相性もあるので、シッターをする時やしてもらう時は慎重に

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1876号・2021年12月17日紙面から掲載

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