【沖縄】暮らしにアウトドア⑧|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

地域情報(街・人・文化)

2021年11月5日更新

【沖縄】暮らしにアウトドア⑧

沖縄ヤマハ(那覇市曙)の店内でアウトドアグッズコーナー「燈人」を担当する與那嶺康貴さんがアウトドアギアを紹介します。

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

「秋」を探してハイキング

那覇市曙にあるバイク店・沖縄ヤマハの店内で「燈人」というアウトドアグッズコーナーを担当している與那嶺康貴です。突然ですが、沖縄に「秋」はあると思いますか? 都会では見つけにくくても、自然の中には「秋」が転がっています。今回の企画は「後楽シーズン到来。ハイキングで小さな秋見つけた!」です。


「秋探し」ハイキングの“戦利品”。オキナワジイとマテバシイ、アマミアラカシのどんぐりをゲット! 欲を言えば、日本一大きい「オキナワウラジロガシ」のどんぐりも見つけたかった。

いざ! やんばるの森へ

朝夕の気温もグッと下がり、日中も大変過ごしやすくなってきた10月下旬の週末、秋を探しに行ってきました。

まず、出掛けたのは、うるま市石川にある「石川岳」の登山コース。1〜3㌔までの3種類のコースが用意されていて大変人気です。私は一番手軽と書かれたAコースを選択。一応事前にHPで服装や靴(サンダルはダメ)の注意をチェックしていたのですが、小学校低学年向きコースということで完全になめてました。行ってみると、初っぱなから崖をロープで登るのに苦戦。日ごろの運動不足がたたり、木の根っこやぬかるんだ地面に足を取られながらヒーコラ登る始末。

「息切れの坂」や「尻もちの坂」など言い得て妙なネーミングの難所が出てきたりと親子でも楽しく登れるルートでした。

頂上には、太平洋と東シナ海が望める展望台が用意されており達成感が味わえます。


石川岳の登山コース。Cコースの途中の崖。整備されているとはいえ結構、ハードでした

日本一のどんぐり求めて

今回の山登りの一番の目的は、「どんぐり」探し。ちなみに、沖縄本島にあるどんぐりの種類は6種類だそうです。その中の「オキナワジイ(イタジイ)」、「マテバシイ」、「アマミアラカシ」、「オキナワウラジロガシ」の4種類を探すのが目標。この日は石川岳でオキナワジイとマテバシイを、その後、北上して別の森でアマミアラカシをゲットすることができました。

そして翌週。本島北部の森にアタック。希少な日本一大きいどんぐり「オキナワウラジロガシ」を探すため、早めに山へ入って散策。入山から約4時間、スマホの歩数計も1万7000歩を超え、ついに体力の限界を迎え、諦めかけたその時…。見事な一本の大木に出合いました!

植物の知識が乏しいのではっきりとしないのですが、葉裏が白っぽくて図鑑で見たオキナワウラジロガシの葉とそっくり。四つんばいになって必死にどんぐりを探しましたが、見つけることはできませんでした。

悔しさの中、翌日に再度、石川岳のロングコース(Cコース)に挑戦し、3時間ほどかけてオキナワウラジロガシの実を探したのですが、この時は木さえも見つけきれず惨敗でした。

終わってみれば3勝1敗でしたが、沖縄独特の動植物や昆虫なども観察でき、気持ちの良い風に吹かれてハイキングを楽しむことができました。しかし、来年こそはオキナワウラジロガシの実を発見したいと思います(その前にダイエットと体力をつける必要がありますが…)。

皆さまも、せっかくの行楽シーズン。外に出て沖縄の秋を楽しんではいかがでしょうか?

北部の山で出合ったオキナワウラジロガシの木。残念ながらどんぐりは見つけられなかった


樹木医から譲っていただいたオキナワウラジロガシのどんぐり(写真上)。他のどんぐりと比較するとかなり大きい

よなみね・やすたか
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。店舗は那覇市曙1-8-10、電話098・867・3359
www.ysp-nahaakebono.com

毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1870号・2021年11月5日紙面から掲載

地域情報(街・人・文化)

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2401

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る