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2021年5月28日更新

[鳩さんのつぶやき]①|一本の電話からつながったご縁|沖縄県宅地建物取引業協会

沖縄県宅地建物取引業協会の広報啓発委員会のメンバーが、日々の業務で感じた、よもやま話をつづります。

鳩さんのつぶやき 

協力/沖縄県宅地建物取引業協会


赤嶺 秀正
(有)イレブン住宅  社長
県宅地建物取引業協会
広報啓発委員会委員長



一本の電話からつながったご縁

不動産業を始めて32年―。今でも忘れられないのが、一本の電話からつながったご縁です。

相手は本土在住の男性Aさん。当社が仲介を任されていた、売り土地の立て看板を見てのご連絡でした。

聞けば、持病を持っていて雪深い本土や言葉の通じない外国で暮らすのはつらい、冬は暖かい沖縄で好きなゴルフをして過ごしたいから海の見える別荘を建てたい、とのこと。早速、あちこち調べ歩きましたね。そうして北部から南部までご案内し、ようやく満足いただける土地にたどり着いたのは、Aさん3度目の来沖のことでした。

今でも不思議に思うのは、初対面で縁もゆかりもない私をAさんが信頼し、仕事を任せてくださったこと。開業間もないころで、Aさんからすれば20歳以上も年下でしたが、約束はきちんと守り、納得いただけるまで誠意を尽くして対応したことが、結果として別荘建築までお手伝いすることにつながったのだと思います。知り合いの建築業者などにも協力してもらい、無事、注文通りの別荘を竣工。家具探しもご一緒させていただきました。

当時は今のようにインターネットが普及していなかった時代ですから、情報を集めるのも一苦労。知り合いの不動産業者をたどり、勉強不足だった法的な点は宅建業協会にもずいぶん助けていただきましたね。今、協会の広報委員を務めているのは恩返しの思いから。当時の私のような、若い不動産業者をサポートしたいとの思いもあります。

Aさんとは、同じ釣り好きで意気投合したこともあり、その後も商売抜きでお付き合い。沖釣りで、一緒になって1㍍ほどの大物を釣りあげたのは、いい思い出です。また仕事も人生もメリハリを付けて楽しむ姿に、学ばせていただくことも多かった。

不動産売買は、単に売った、買ったではなく、人間同士のお付き合い。以来、何事にも一期一会の精神で向き合うよう心掛けています。

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