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2021年1月15日更新

猫のトイレ環境づくり|風通しよく静かな場所に|ねこと暮らそう[10]

文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。

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猫との生活で何かと悩みが多いトイレ。猫用トイレをどこに何個置くか、使用する砂選び、排せつ物の処理など、飼い主なら必ず一度は迷います。

人間用トイレのドアに設けた猫用くぐり戸。通った後にマグネットでピッタリ閉まる造りになっている


トイレのドアに猫用くぐり戸

猫は人通りが少なく風通しの良い静かな場所を好むので、猫用トイレを置くなら、人間用トイレの室内や洗面所、リビングの片隅などがオススメ。反対に、NGなのはエサ場の近く。トイレのニオイがすると、ご飯もトイレも嫌がる原因になるそうですよ。

前回(1824号、2020年12月18日発行)少し紹介しましたが、私が運営しているアパート「まやちぐら」では、人間用トイレ内に猫用トイレを複数置けるスペースと、砂などが余裕で置ける収納があります。

さらに猫が自分のタイミングでトイレに入れるよう、トイレのドアには猫用くぐり戸を設置。騒がしい場所で用を足すのが嫌いな猫にとって、静かな空間に自由に行き来できるのが大きな利点です。

また理想のトイレの個数は頭数+1とされています。実際、田場家では、愛猫が2匹になったときにトイレに二つ置いたのですが、リビングで粗相をすることもあったのでリビングにも一つ置いて合計3個に。しかし最近は、こまめな掃除や、猫が好きな砂の使用などから、粗相がほぼ無いので、トイレとリビングに一つずつの頭数分だけ置いています。


2種類の袋でニオイ対策

砂選びも難しいですよね。猫の好みを第一に、掃除のしやすさ、消臭効果や固まり具合など使いやすいものを選んでいきましょう。

また消臭効果が高い砂を使っていても、排せつ物のニオイを完全に消すのは困難。その上ゴミの日までためておかなければならず、それがまた臭い…ということで、わが家ではニオイを外に漏らさないペット専用のトイレ袋を使っています。排せつ物と砂を一般的なビニール袋に入れてから、ペット専用のトイレ袋にゴミの日までためているのですが、本当にニオイが漏れず、トイレ内がほぼ無臭になるので試す価値アリですよ!


砂を入れたビニール袋をペット専用のトイレ袋(水色の袋)に入れる


トイレ袋の口をひねって閉じれば、ニオイがほとんど漏れず、
ゴミの日まで汚れた砂をためられる


気持ちの良いトイレ環境は、猫と人、両方にとっての、家での過ごしやすさにつながります。猫がしつこいくらい砂をかいて用を足していたらトイレに満足している証拠とされているそうなので、それを目指して環境づくりに励んでいきましょう。


文・写真 田場正親
たば・まさちか/猫や犬の殺処分数や、飼育できる物件の少なさに衝撃を受け、「足りないのは愛情よりシステム(部屋)」を合言葉に、猫専用アパート「まやちぐら」を夫婦でゼロから作っちゃった猫好きな人。犬も好き。
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1828号・2021年1月15日紙面から掲載

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