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2020年5月1日更新

もしかして新型コロナ?隔離と消毒で感染防ぐ|住まいですべき新型コロナ対策

発熱した、せきが出る。ただの風邪? いや、もしかして…。
新型コロナウイルスの感染が疑われる場合、周囲にうつさないためにはどうしたらよいだろう。家の中ですべき感染対策を中部病院の感染症内科・横山周平医師に聞いた。 




発症から7日は外出厳禁
県内では、新型コロナウイルス感染症と確定した人については、入院または指定ホテルで療養することになっている。だが、感染しているか分からない段階で、発熱やせきなどの症状がある場合はどうしたらいいのか。「症状が発症した日を0日として7日目までは外出せず、家の中では個室に隔離しましょう」と横山医師は話す。ただの風邪かもしれないが、「これだけ感染が広がっている。自分は新型コロナウイルスに感染しているかもしれないと考えて行動することが、流行を抑え込むことにつながる」と注意を呼び掛ける。やむをえず個室の外に出るときは、「必ずマスク(布マスクでも可)を着用してください」。個室が確保できない場合は、他の家族と2メートル以上の距離を保つか、簡易の仕切りやカーテンを設置するなど工夫する。そして、個室はもちろん、共有スペースもまめに換気を行う。トイレや浴室を共有する場合は、「当人は、ドアノブや蛇口に触れる前にアルコール消毒(手洗いでも可)で手指衛生を徹底しましょう。その後は、自分の体や余計なところに触らないようにします」。本人が触れたところは覚えておき、「アルコールか、台所洗剤を100~200倍に薄めた物を染み込ませたペーパータオルなどで拭くこと。足跡まで拭く必要はありません」。そのほか、手拭きタオルは共有しないよう注意。「食器の共有もやめましょう。ただし使用後、通常の洗浄・洗濯をすれば他の家族が使うことも可能です」。厚生労働省は、食器や手すり、ドアノブなどの消毒には市販の塩素系漂白剤も有効として紹介している。




家族の体調にも気を配る
同居者がすべき対策は「①手指衛生、②咳エチケット、③体調不良時は休む、です。うつらないようしつつ、自分も感染者かもしれない、うつさないという心がけも大切です」と話す。1日2度は検温し、自己の体調に気を配る。症状が出ても「すぐに病院に駆けつけるのではなく、自宅で療養できないか考えましょう。現在、感染の不安から多くの人が病院に集まっています。人が一カ所に集まると感染が拡大する恐れがある」と警鐘を鳴らす。
ただし、基礎疾患を持っている人や高齢者、妊婦や流行地への渡航歴がある人、感染が明らかな人との接触がある人などは速やかに検査を受けることを推奨している。「該当者は帰国者・接触者相談センターに電話して、今後の対応や必要なときの医療機関のかかり方について説明を受けてください」。感染症は、自分を守ると同時に周りの人も守るという心がけが抑制のカギとなる。
 
い。




PCR検査実施を推奨する対象者(2020年4月17日時点)
◆発熱、咳嗽(がいそう)など疑われる症状を4日以上認める患者のうち、以下に該当する者。
①重症化するリスクのある者②妊婦③医療もしくは介護従事者

◆発熱、咳嗽など疑われる症状を認める患者のうち、以下に該当する者。
①確定患者の濃厚接触者②2週間以内に流行地域への渡航歴がある者③2週間以内に流行地域への渡航歴がある者との濃厚接触者

◆周囲に同様の症状を有する者が複数認められ、集団発生が疑われるとき

◆胸部レントゲン写真またはCT検査で疑われる肺炎像を認める患者のうち、その原因が明らかでない者。
※なお、息苦しい、食事がとれない、倦怠感が強いなど症状が重いと感じた時には迷わず近隣の救急外来を受診してください。ただし、あらかじめ医療機関に電話をかけて受診方法について問い合わせ、その指示に従ってください。


新型コロナウイルス感染症コールセンターと保健所(帰国者・接触者相談センター)
一般的な問い合わせ
県は、新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口として、コールセンターを開設している。一般的な問い合わせについてはこちら。
電話098-866-2129(24時間対応)

帰国者・接触者相談センター(保健所)
流行地への渡航歴や感染が明らかな人との接触があり、発熱や咳などの症状がある人は下記の帰国者・接触者相談センター(最寄りの保健所)へ連絡して、受診方法を確認すること
(北部)0980-52-5219 (宮古)0980-73-5074
(中部)098-938-9701 (八重山)0980-82-4891
(南部)098-889-6591 (那覇)098-853-7971/098-853-7962


編集/東江菜穂
『週刊タイムス住宅新聞』住まいですべき新型コロナ対策
第1791号 2020年5月1日掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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