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2020年3月6日更新

[特集・改めて考える防災する理由]地震・津波に備えるには?

2011年3月11日に起こった東日本大震災から間もなく9年がたつ。沖縄県内でも大きな地震やそれに伴う津波がいつ起こるか分からない。想定される最大クラスの地震被害や避難所運営の課題など、なぜ「防災」の取り組みが必要なのか改めて考える。

地震・津波に備えるには?
発災から避難までを円滑に



生死分ける三つの防災

地震や津波への備えについて、長堂さんは「最低限やっておきたいことは三つです」と話す。

一つは、家具などの転倒防止。大きな地震が起きた際に家具が倒れて、下敷きになったり、外までの避難経路をふさいでしまうのを防ぐためだ。寝室には大きなタンスなどを置かないようにし、テレビや電子レンジなどの重い家電類は低いところに設置するなど、配置にも気を付けたい。

二つ目は、避難場所やそこまでの経路の確認。地域の自主防災組織で作る防災マップや市町村のハザードマップなどを使いながら、津波発生の際の一時的な避難場所となる高い建物の位置などを把握しておく。長堂さんは「どの避難経路がいいか、避難場所まで何分かかるかを、自分の足で実際に歩いて確認しておくことが大事です」と加える。

三つ目は、被災直後から救援活動が始まるまでの数日間、自分や家族の命をつなぐ、災害時非常持ち出し袋を準備しておくこと。優先順位を付けながら、持ち歩ける重さに収まるようにするのがポイントとなる。「高齢者なら持病薬やおくすり手帳、女性なら生理用品など、自分に必要な物品を備えておきましょう」。詰めた袋は、玄関や寝室など、すぐに持ち出せる場所に置いておくといいという。

これら三つは、いずれもスムーズな避難につながる。長堂さんは「特に1分1秒を争うような津波からの避難においては、このような備えをしておくかどうかが生死を分けることになる」と防災の必要性を強調した。


家具の転倒防止

家具の転倒防止例

・自宅内では「落ちてくるもの・倒れて くるもの・移動してくるもの」から身を守るため、冷蔵庫・タンス・食器棚などの背の高い家具を固定。転倒防止に努める。

・家具の配置に配慮する。万が一、家具が倒れた場合に、外に出るための避難経路をふさがないように配置する。寝室には背の高い家具は置かない。

・テレビや電子レンジなど、重量のある家電はできるだけ低い位置に置き、耐震マットや耐震ベルトで固定しておく。


避難場所・経路の確認

地図情報システム

・市町村のハザードマップや県の地図情報システムなどを利用し、津波襲来時などに自宅や職場がどのような状況に 陥る可能性があるの かを把握する。県の地図情報システム(gis.pref.okinawa.jp)では、住所を入れると、その場所の海抜や津波襲来時の浸水深などが確認できる。

・災害が起きた際に、どこに、どのような経路で避難するかを、地域の自主防災組織などで作る防災マップなどで確認しておく。特に津波への備えとして、時間的余裕がある場合の高台の避難場所だけでなく、時間的余裕がない場合に一時的な避難先となる高い建物の位置も把握し、所要時間も自分の足で計測しておく。




災害時非常持ち出し袋の準備

非常持ち出し袋


・災害時は、避難所であっても毛布や食料などの確保は困難になるため、災害時非常持ち出し袋を準備しておく。内容物は食糧や生活用品など。ただし、何もかも持ち歩くのは不可能なので、自分や家族に必要なものに優先順位を付けて選びながら、持ち歩ける重さの範囲内に収まるようにする。

・水については、沖縄の場合、屋根の上に給水タンクが設置されていることが多いので、断水時であっても給水袋があれば飲料水などは確保しやすい。雨水などを浄化する「ストロー型浄水器」もおすすめ。

・高齢者などの場合、避難生活をする中で、迅速に持病薬などを処方してもらえるよう、おくすり手帳を入れておく。

・体拭きシートや歯ブラシなどの口腔ケア用品があると、サッパリするし病気予防にもなる。



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編集/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1783号・2020年3月6日紙面から掲載

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「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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