木製品の傷・汚れの修復|よしみじいちゃんのRな暮らし[6]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2015年9月11日更新

 木製品の傷・汚れの修復|よしみじいちゃんのRな暮らし[6]

食卓など、よく使う木製品は傷や汚れが付きやすい。よしみじいちゃんは「サンドペーパーで削り、ニスを塗ってツヤ出しすればきれいになる。表面の保護もできる」とアドバイスする。

傷や汚れ削って ニスで保護ツヤ


木製品は味わいがあっていいですよね。でも、傷や汚れが付いてしまうこともあります。

特に食卓は食事以外にも、作業台としても使い勝手がいい分、瀬戸物の食器の裏でこすった傷や、子どもの落書きなんかがよくあるんですよ。熱い鍋を直接置いてニスが白く変色することもありますね。エコマール那覇プラザ棟の再生工房に入ってくる捨てられた家具にもそんな食卓は多いですし、知り合いから相談されることもありますよ。

そんなときはサンドペーパーで傷や汚れを削って、ニスを塗ります。年数がたったものだと、汚れが染み込んでいることもあるので、根気よくサンドペーパーで作業するのが大切ですね。

注意するのは素材。ニス塗りの木製品なら大丈夫ですが、プリント合板やペンキで塗装されたものだと、この方法は使えません。

最後はニスで仕上げるんですけどね、ニスはツヤを出すだけじゃないんですよ。表面の保護剤にもなるんです。そうすると次からの汚れを落としやすくなって、より長持ちさせることができますよ。



汗をにじませながら、根気よくサンドペーパーで汚れを削り落とす
 

◆ 作業の手順

①確認する

傷や汚れの具合、素材を確認する。今回の方法が使えるのはニス塗りの木製品だけ

②削る

サンドペーパーで傷・汚れを削り落とす。傷の場合は傷部分が平らになるまで、根気よく作業する

③塗る&完成

ニスを塗って完成。一度乾かしてからもう一度塗ると、保護材としてより強化され、ツヤも出る
 

 

◆ワンポイントアドバイス

サンドペーパーは目の粗さが数字で表されています。やすりになっている面の裏側に書かれており、数字が大きいほど目はきめ細かく、逆に小さいほど粗くなります。木工の場合、最初は80番くらいでおおまかに削り、仕上げに100番や150番のものを使って滑らかにするといいでしょう。


サンドペーパーの裏面。目の粗さを表す数字が書かれている


リメーク作品 その2

陸上でマブイ宿すブイ
再生工房には、来た人に楽しんでもらうため、僕の作ったものがたくさん置かれています。カエルのオブジェと、花を置く台もその一部。丸い形はもともとが漁業用のブイだからです。
ブイは丈夫ですし、大きさもさまざま。色は黒が多いですが、だいだい色のようなきれいなものもあります。カエルのように形をうまく生かせたら楽しいですし、「おもしろいねー」と言われることもあります。自分でも「おもしろいねー」と思いますよ。家にもブイを使ったオブジェや遊具があり、孫たちがよく遊んでいます。
今度は黒いブイに「くまもん」の絵を描いたらおもしろいかなぁと考えています。

ロープを結ぶ部分を生かしてカエルの目にしたオブジェ。中には物が入れられる


ブイをカットした花を置く台。下の支柱は配管用のパイプ




「よしみじいちゃん」こと、真栄平義己さん(78)
エコマール那覇プラザ棟(南風原町新川641)内の「再生工房」で、家具などの修理を担当。ものづくりが好きで、いろいろティーガンマリしながら身に付いたアイデアと技で、捨てられた家具に命を吹き込む。
「再生工房」の問い合わせは(電話=098・889・5396) 。 
ホームページはhttp://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/haikibututaisaku/20141222purazatou.html
 


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「よしみじいちゃんのRな暮らし[6]」第1549号・2015年9月11日紙面から掲載

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