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2015年11月13日更新

築15年のマンション 大改装|中古もイイね[12]

予算と立地は妥協したくない。もちろん空間もこだわりたい。浦添市のTさん(39)夫妻が選んだのは、築15年のマンション。白を基調としたナチュラルな雰囲気のインテリアにリノベーション(資産価値を高める大規模な改装)をした。「マンションでも自分の住みたい空間はつくれる」と満足している。

住みたい空間はつくれる リノベーション


 
【改装後】改装前と同じ方向から撮ったダイニング。天井や壁は白いクロスで、床はあめ色のオーク材を施し、北欧風のインテリアに仕上げた。中央にあるグレーの目隠し壁は間接照明を仕込み、空間のアクセントにした


【改装前】リフォーム前のダイニング。ダークブラウンの建具、床のチーク材などが、室内を暗い印象にしていた(「リノベる。沖縄」提供)


【Tさん宅】予算や立地 希望通り

Tさん宅は夫妻と子ども1人の3人暮らし。夫の仕事で東京から沖縄に引っ越すことになった。「来春、小学校に入る子どものために、生活の拠点を決めたかったんです」と振り返る。
住宅取得のための予算は3000万円以内。地域は、子育てのしやすさを考え、夫妻それぞれの実家に近い浦添市で探した。
 
当初は新築する予定で土地を探したが、見つからない。そこで、物件の対象を中古マンションまで広げて探すことにした。「中古でも室内を好きなように改装して住みたい。リノベーションが前提でした」とTさん。

浦添市内に築15年の2LDKマンション(専有面積65.82平方メートル)を見つけ、購入。価格は約1550万円。「改装費を含めても予算内に収まる。9階で眺めがいいこと、管理が行き届いていた点も決め手になりました」。


スペースを広げたキッチン。奥にはパントリー(食品庫)も新たに造り付けた


Tさんは、中古住宅のリノベーションを手掛ける建築会社に相談し、頼んだ。「白を基調に、ナチュラルなテイストの北欧風インテリアを要望しました」。
 
設計・施工を手掛けた「リノベる。沖縄」(りゅうせき建設運営)コーディネーターの内間嘉春さんは「室内の状態は良かったので、床組みなど使える部分は再利用しました」と説明する。
 
家族の生活スタイルを踏まえ、間取りの変更は和室をコンパクトなキッズスペースに変える程度にとどめた。玄関から室内が丸見えになるのを防ぎつつ光や風を取り込むため、高さ2メートル弱の壁で目隠し。キッチンは壁付けから対面式に変え、パントリーを新設。ユニットバスや洗面室、トイレも一新、使い勝手も高めた。
 
改装費は約700万円で、工期は1カ月ほど。物件価格と合わせると約2250万円で予算内に収まった。「マンションでも、自分たちの造りたい空間ができて満足しています」と笑顔で話した。


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編 集/我那覇宗貴
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「中古もイイね<12>」第1558号・2015年11月13日紙面から掲載

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