リノベ
2015年9月11日更新
サイトの新着情報 メール配信|中古もイイね[11]
顧客の要望に沿う物件を紹介したいが自社の物件がないし、紹介できる物件を多くの不動産サイトから探し出すのも手間が掛かる―。そう困っている不動産会社(仲介業者)向けに、サイトに掲載された新着や価格更新の情報を配信するシステムが、9月1日に登場した。開発者のワイズバンク㈱奥浜正樹代表(36)は「買い手や売り手、仲介業者にも利点がある」とアピールする。
客の要望沿う物件 即紹介
システム「FPK」 価格更新も表示
同システムの名称は「不動産情報パッと来る(FPK)」。インターネットサービスのワイズバンク㈱(宜野湾市)が開発し、9月1日から本格運用している。同社によると、不動産会社向けのシステムでは県内初だという。
FPKの強みは、要望に沿う物件情報を買い手に素早く紹介できる点。
県内複数の不動産情報サイトに掲載された新着、あるいは価格を更新した物件のリストが、表計算ソフト「エクセル」に一覧でまとめられ、メールで毎日午前8時に届く。物件の所在エリアの地図も同時に届き、スマートフォンやタブレット端末でもチェック可能だ。
これにより、サイト掲載日に買い手に連絡、都合が合えば物件の内覧もできるようになる。
そもそも、なぜ不動産会社がサイトを検索しているのか。その理由を、システム開発を同社に提案した不動産会社の役員は「自社で扱う物件が少なく、買い手の要望に応えられない。でも仲介はしたいので、検索をしてでも探す。そのような会社は県内では多いはず」と説明する。
膨大な情報の複数のサイトから依頼者の要望に沿う物件の情報を見つけ出すのは、時間と労力が掛かる。掲載中の物件でも価格が変わる可能性があり、そのチェックも必要になる。
近年は中古物件の取引が早く、サイトに掲載後すぐに売れてしまうことも多くなっているという。県内の不動産会社には「買い手の要望に沿う物件の情報を、いかに早く依頼者に伝えるか」が仲介のカギとなっていた。
奥浜代表は「買い手は希望に近い物件に出合う可能性、売り手は売れる可能性がそれぞれ高くなる。不動産会社にも仲介の機会が増える」と語る。
利用料は月額5832円(税込み)。現在、7日間の無料お試しを実施中。問い合わせは、ワイズバンク㈱(電話 098・963・7799)。
FPKを使った個人間売買の流れ(イメージ)
買い手の要望に沿う物件情報が配信されると、仲介業者は買い手に即連絡。物件の内覧だけでなく、買い手が購入に至るまでのプロセスもスムーズになる
物件のリストと共に届く地図。一戸建ては赤、マンションは青、土地は緑で色分けされている(ワイズバンク提供)
お話を聞いた方は、ワイズバンク(株)奥浜正樹さん
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編 集/我那覇宗貴
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞「中古もイイね<11>」第1549号・2015年9月11日紙面から掲載